研究課題/領域番号 |
23591695
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
成田 耕介 群馬大学, 医学部, 講師 (70345677)
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研究分担者 |
三國 雅彦 群馬大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00125353)
福田 正人 群馬大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20221533)
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キーワード | インスリン抵抗性 / 気分障害 / 脳形態画像 |
研究概要 |
老年期うつ病患者および健常対照群を対象として、採血検査によるインスリン抵抗性の測定、および脳MRI検査、I-IMP脳血流SPECT検査や神経心理学的検査に関する包括的検討を続行中である。現段階の対象数を用いた中間解析結果では、統計学的に有意な差は得られていないものの、脳MRI上大脳白質における高信号領域の定量評価では、うつ病患者群に高信号領域を広範に認める傾向が見られており、このことは老年期うつ病患者群における動脈硬化の進展を裏付ける可能性がある所見と考えられる。今後は、さらにTract-based spatial statistics(TBSS)やVoxel-Based-Morphometry (VBM)など画像解析を行い、採血データなどとの関連性も検討してゆく予定である。さらに、I-IMP脳血流SPECT検査についても、3-dimensional stereotactic surface projection (3D-SSP)、3-dimensional stereotactic surface projection (SEE)法を用い、全脳およびROI法による老年期うつ病患者および健常対照群の群間解析や、採血データならびに神経心理学的検査所見との相関解析を進めてゆくことにより、インスリン抵抗性と気分障害の関連性について、包括的検討を行ってゆく方針である。なおI-IMP脳血流SPECT検査に関連した中間解析では、寛解期老年期うつ病患者群においては、前頭連合野や頭頂-側頭葉において、むしろ有意に脳血流が増加しているとの結果も得ている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現段階の対象数を用いた中間解析結果では、統計学的に有意な差は得られていないものの、脳MRI上大脳白質における高信号領域の定量評価では、うつ病患者群に高信号領域を広範に認める傾向が見られており、このことは老年期うつ病患者群における動脈硬化の進展を裏付ける可能性がある所見と考えられる。I-IMP脳血流SPECT検査に関連した中間解析では、寛解期老年期うつ病患者群においては、前頭連合野や頭頂-側頭葉において、むしろ有意に脳血流が増加しているとの結果も得ている。
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今後の研究の推進方策 |
すでにエントリーした対象の追跡研究を続行することに合わせて、現時点で得られているデータについての解析作業を進めており、これを本年度中に終了することを目標としている。画像解析には、データ容量の大きさのため、半年以上程度の時間を要するものと思われるが、研究補助員を活用するなどして、鋭意進展を測り、学会での研究報告や論文化をすすめる所存である。
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次年度の研究費の使用計画 |
すでに収集したデータの解析目的にて、研究補助員の雇用を行い、さらに解析状況に応じたスペックの解析用コンピュータを随時購入する。さらに、研究成果は、学会や報告会などで発表するため、旅費を使用する。論文化の際には校閲費用を支出する。
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