培養細胞を用いた実験から、脳脊髄液中に存在するAPLP2由来のAβ様ペプチドAPL2β35、38、39はAβと同様にβ-及びγ-セクレターゼによって生成する事、またAPL2β35はAPL2β38、39が脳内の主なAβ分解酵素であるネプリライシンによって切断されて生成する事を明らかにした。APL2βはAβと異なりアミロイド繊維を作らず脳に蓄積しない事、及びネプリライシンはアルツハイマー病患者の脳で減少するという報告があることから、脳脊髄液中のAPL2βは脳内のネプリライシンによるAβの分解マーカーとなる可能性が示唆された。
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