研究課題/領域番号 |
23591705
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
片山 泰一 大阪大学, 連合小児発達学研究科, 教授 (80333459)
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研究分担者 |
山田 浩平 大阪大学, 連合小児発達学研究科, 助教 (50588879)
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キーワード | 脳・神経 / アルツハイマー病 / アミロイド / ガンマセクレターゼ / 認知症 |
研究概要 |
我々は、in vivo クロスリンク法という新たな技術を用いて、アルツハイマー型認知症(AD) 発症に関わる最も重要な物質「アミロイドタンパク質(A)」産生に必要な最終切断酵素セクレターゼを制御する蛋白質の取得を目指し、最終的には、A産生調節を可能にし、AD発症の予防に繋げることを目的として研究を開始した。H24年度は、前年度in vivo クロスリンク法/セクレターゼ構成タンパク質の各種抗体を用いた免疫沈降により、presenilin-1抗体、aph-1抗体のいずれの抗体によっても得られる機能未知の蛋白質GLの機能解析を行った。その結果、GLを発現抑制細胞でのA産生は、発現量依存的に低下することを見出し、GLの機能がA産生に関わることが明らかになった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は、計画書から、①GL強制発現によるA産生量の測定、②GL発現抑制によるA産生量の測定を目標に掲げて研究を行ってきた。①、②については、完全に達成されたが、H23年度計画書に掲げたノーザンブロットによる詳細な全身発現分布、他のセクレターゼ構成蛋白質との結合検討について一部充分な検討に至っておらず、この点を考慮して上記評価とした。
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今後の研究の推進方策 |
本計画は、概ね順調に推移している。従って、本年度も計画書に沿って研究を推進する予定である。具体的には、引き続き得られた蛋白質の機能解析を他のセクレターゼとの相互作用に考慮して行う。特にGLがA産生に影響を与えた詳細なメカニズムについて検討する。
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次年度の研究費の使用計画 |
研究を進めていく上で必要に応じて研究費を執行したため当初の見込み額と執行額は異なったが、研究計画に変更はなく、前年度の研究費も含め、当初予定どおりの計画を進めていく。
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