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2012 年度 実施状況報告書

睡眠中の自律神経活動と大うつ病の予後に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23591726
研究機関北里大学

研究代表者

宮岡 等  北里大学, 医学部, 教授 (40209862)

研究分担者 田ヶ谷 浩邦  北里大学, 医療衛生学部, 教授 (50342928)
キーワードうつ病 / 自律神経 / 予後
研究概要

研究実施施設が大学病院であり、外来担当医師の入れ替わりが多く、新たに研究の案内を担当する医師の被検者への説明法の周知徹底と練習を行った。
昨年度に続き、研究組み入れ時に被検者に十分研究の主旨を納得いただいた上で安心して参加いただける様、倫理的な配慮が十分なされた研究の説明が行われることに特に時間をかけてトレーニングを行った。
研究実施の場面でのトレーニングとしては、質問表の使用法に注意を払った。医師による客観的なうつ病の評価に使用するHAM-Dは評価者間の相違が現れやすいため、何度も繰り返しトレーニングを行った。
東芝製のNEM-T1ウェアラブルセンサーについては患者用の案内パンフレットは昨年度に作成済みのため、その資料に沿って研究担当者に操作方法の周知を行った。特に、センサーの取り扱いの際、センサーを固定する指のベルトの着用が上手くいかず、データ欠損が多いことが分かったので、データエラーが出にくい様な装着法の徹底を指導した。
症例集積がすすんでいれば、本年度から解析作業を並行して行うことも視野に入れていたが、症例数が少なく、本年度は症例の解析までは至らなかった。
本年度は、データ管理、解析用のパーソナルコンピュータが用意出来たため、データの取り込み用の添付ソフトを導入し、データ取り込みソフトの誤作動がないことを確認した上で、得られた数例の被検者の夜間の自律神経活動の測定データを同本体に保存した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本研究はうつ病未治療の患者でかつパロキセチン単剤で治療が開始可能なものが対象である。研究実施施設が大学病院と言う特性上、未治療のうつ病の患者がほとんどおらず、また、重症度の高い患者が多く本研究の対象外となってしまうため、研究対象の患者が少ないことがその原因と考えられる。

今後の研究の推進方策

予想以上に未治療のうつ病患者の受診者が少なく研究が大幅に遅延している。少しでも改善すべく、初診担当医師に本研究の実施を周知徹底し、症例該当者には倫理面に十分配慮を行い、積極的に研究参加を呼びかけていく。また、来年度は研究最終年度であり、並行して、データ解析作業も開始していく予定である。
また、万が一症例数が少なかった場合、大規模なデータの解析ではなく、症例の個別の自律神経活動について、健常者のそれと比較検討することも視野に研究を進めていく予定である。

次年度の研究費の使用計画

症例の収集をさらに徹底するため、全診察室に広報資料や研究を円滑に支援するマニュアルを作成し配布を予定している。その資料作成費用に研究費を充てる。
もし、予想以上に症例が集まりそうな場合は、ウエアラブルセンサーの追加購入も検討する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] アクチグラフを用いて調べた睡眠指標と空腹時血糖およびHbA1cとの関連 -労働者を対象とした検討-2012

    • 著者名/発表者名
      田中美加、金子新子、鎌田直樹、田ヶ谷浩邦
    • 雑誌名

      産業精神保健

      巻: 20(3) ページ: 250-258

    • 査読あり

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公開日: 2014-07-24  

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