研究課題
基盤研究(C)
メラトニンアゴニストであるラメルテオンのせん妄予防効果を、プラセボ対照ランダム化比較試験で実証した。これはせん妄の機序におけるメラトニン神経伝達の関与を示唆する。これらの成果は、せん妄臨床を治療から予防へパラダイムシフトさせる。さらに、ナチュラル・キラー細胞活性の推移による予測の有用性を実証した。実効性ある予防法の開発により、せん妄予測の意義が増大する。一般病院での常勤精神科医による管理下では、せん妄に対する抗精神病薬の重篤な副作用は極めて低く、効果は大きいことを実証した。これらの予防、予測、治療に関する研究成果は、せん妄の臨床指針改訂に資する。
精神医学