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2013 年度 実績報告書

タウオパチーにおけるエンドサイト―シス障害とビトロネクチン蓄積機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23591735
研究機関独立行政法人放射線医学総合研究所

研究代表者

丸山 将浩  独立行政法人放射線医学総合研究所, 分子イメージング研究センター, 主任研究員 (80396481)

キーワードビトロネクチン / タウオパチーモデルマウス / 脳萎縮
研究概要

タウオパチーモデルマウスにおけるビトロネクチン(Vn)蓄積領域を明らかにするために組織スライスを作成して免疫組織学的に検討した。Vn蓄積は特に嗅内野第2神経細胞層から投射している歯状回分子層領域に分布していることを明らかにした。当分子層は神経軸索、樹状突起から構成される線維層として知られている。Vn蓄積意義を確認するためにVn欠損掛け合わせタウマウスを作成した。Vn野生型タウマウスと比較するために生後14月齢でMRI撮影を行い、歯状回分子層の容積評価を行った。撮影終了後に解剖・脳摘出を行い、組織切片作成を行った。画像解析を行った結果、Vn欠損掛け合わせタウマウス群は一様に強度の萎縮による容積減少を認め、一方Vn野生型群は容積にばらつきを認めた。またVn野生型群内においては容積と、免疫組織学的染色によって得られた対応する脳領域のVn染色シグナル量間に正の相関関係を認めた。これらの結果より鑑みて、Vn蓄積はタウ病変形成に起因した神経脱落に伴う脳萎縮過程において抑制・保護的に働いているものと見込んでいる。Vnの蓄積はタウ封入体形成よりも早期に起こることを組織学的検討にて確認している。当マウスにおける分子層の萎縮機構とVn蓄積の意義を解明するために、各個体の軸索や樹状突起からなる神経線維やVn蓄積量とMRI脳容積データと比較する作業を14月齢だけでなく、更に若齢に遡り検証を試みようと考えている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Imaging of tau pathology in a tauopathy mouse model and in Alzheimer patients compared to normal controls.2013

    • 著者名/発表者名
      Maruyama M, Shimada H, Suhara T, Shinotoh H, Ji B, Maeda J, Zhang MR, Trojanowski JQ, Lee VM, Ono M, Masamoto K, Takano H, Sahara N, Iwata N, Okamura N, Furumoto S, Kudo Y, Chang Q, Saido TC, Takashima A, Lewis J, Jang MK, Aoki I, Ito H, Higuchi M.
    • 雑誌名

      Neuron.

      巻: 79 ページ: 1094-108

    • DOI

      10.1016/j.neuron.2013.07.037

    • 査読あり
  • [学会発表] 接着分子ビトロネクチンによるタウ病態の制御2013

    • 著者名/発表者名
      丸山 将浩
    • 学会等名
      2013 タウ研究ミーティング
    • 発表場所
      あいち健康プラザ
    • 年月日
      20130809-20130809

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公開日: 2015-05-28  

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