研究課題
MDCTの急速な普及により,心臓CT(冠動脈CT)の検査数は増加の一途を辿っている.冠動脈CT読影におけるワークフロー改善を目指し,今後増加する冠動脈CTのフォローアップを効率化し,かつ,研究用データベースとして活用できる冠動脈CT読影支援システムを開発してきた.開発システムは,DICOMタグを活用して各種CT再構成画像を冠動脈分枝ごとに自動分類することで画像選択のステップを効率化し,更に冠動脈病変の位置や狭窄度,プラーク性状等の情報を管理して過去との病変比較を容易にすることを特徴とするものである.北海道大学病院の虚血性心疾患患者の20症例分の画像を対象に,熟練読影医と若手読影医による臨床評価を行った.その結果,従来のPACS及びレポート自由文入力による読影法と比較して,フォローアップ時の読影時間は約20%削減し,熟練読影医と若手読影医の病変の部位一致率が92%から100%に向上し,開発システムの有効性が確認できた.以上の結果を国内学会および論文に報告済みである。
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MEDICAL IMAGING TECHNOLOGY
巻: 未定 ページ: 未定