研究課題/領域番号 |
23591746
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
高橋 昭喜 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80148874)
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研究分担者 |
隈部 俊宏 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (10250747)
村田 隆紀 東北大学, 大学病院, 助教 (70390929)
麦倉 俊司 東北大学, 大学病院, 助教 (20375017)
梅田 みか (渡辺 みか) 東北大学, 大学病院, 准教授 (20292344)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 脳腫瘍 / グリオーマ / 拡散強調画像 / MRスペクトロスコピー / 磁化率強調画像 |
研究概要 |
現在までのところ、脳腫瘍症例の画像データの蓄積に努めている段階であり、具体的な研究成果を提示するまでには至っていない。当該臨床研究の都合上、早急に症例数を増やすこと難しいことがある。すなわち、脳腫瘍の術後に腫瘍残存あるいは再発を疑う症例は数がもともと少ないこと、また腫瘍の再発なのか、あるいは放射線壊死であるのかの判断は、生検や再手術にて病理組織学的検討で確認することが望ましいところではあるが、全症例で病理組織を検討することは難しく、多くは経時的な画像診断(少なくとも6ヵ月から1年)による評価を要するためである。なお、個々の症例に関してはMRIが有効と思われるものが見られ、拡散強調画像によるADC(見かけの拡散係数)の検討では、やはりADCの低いものには腫瘍再発が多い印象である。Susceptibility weighted images (SWI) に関しては現時点では明確な知見は得られていない。拡散強調画像、SWIに関しては引き続き、症例の蓄積を進めているところである。一方、MR spectroscopy の検討に関しては当初は外部標準物質を置いて半定量的な測定方法を用いる予定であったが、新たにMR spectroscopyの波形から代謝産物の濃度を自動計算し、定量解析を行う専用のソフトウェア (LC model) を現在導入中である。今後、代謝産物の定量値を用いて腫瘍再発と非再発の鑑別における有用性を評価する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
MR spectroscopy の検討に関しては、当初は外部標準物質を置いて半定量的に代謝産物を測定する予定であったが、この方針を修正し、定量解析が可能な専用のソフトウェアを導入することとした。今後、腫瘍再発と非再発の鑑別における有用性を評価する予定である。拡散強調画像によるADC(見かけの拡散係数)、susceptibility weighted images (SWI) の検討に関しては、データの蓄積に努めている段階である。
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今後の研究の推進方策 |
脳腫瘍症例の画像データの蓄積に努め、可能なかぎり病理組織所見との対比を行う。MR spectroscopy の検討に関しては新たな解析ソフトウェア (LC model) を導入し、腫瘍再発と非再発の鑑別における有用性を評価する予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
コンピュータ 外部記憶装置・記憶メディア成果発表のための旅費英語論文校正費関連書籍購入
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