研究課題/領域番号 |
23591747
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
麦倉 俊司 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (20375017)
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研究分担者 |
高橋 昭喜 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80148874)
隈部 俊宏 北里大学, 医学部, 教授 (10250747)
松本 和紀 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (40301056)
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キーワード | MRI / 閉所恐怖症 / 小児 |
研究概要 |
研究1.DVDバーチャル・リアリティー下MRI検査:健常成人を対象にした心理的効果の基礎的検討研究2.閉所恐怖症(Claustrophobia)を伴う患者を対象にDVDバーチャル・リアリティー下MRI検査の有用性を評価する。研究3.若年小児患者を対象にDVDバーチャル・リアリティー下MRI検査の有用性を評価する。以上3研究から成る。3年度である本年は研究2、3を行った。 研究2.閉所恐怖症(Claustrophobia)を伴う患者を対象にDVDバーチャル・リアリティー下MRI検査の有用性を評価する。 30人の患者に対し、施行し有用性が確認された。 研究3.MRI 検査対象症例のうち、年少小児における有用性。対象:若年小児患者(7歳未満)で鎮静無しでのMRI 検査に関して主治医ないし監護者の同意が得られた患者。 ・MR検査:検査時にDVDを見ながらMRI検査ができる旨を本人と監護者に説明し、DVDは小児用にアニメなど中心に10本程度検査室に常備して希望のものを選ばせる。検査中は患者さんは連絡用ブザーを持って、気分が悪い、検査が辛いなどのときに遠慮なくボタンを押すことによって連絡が取れるようにした。 ・解析:DVDバーチャル・リアリティー下撮影の結果、鎮静無しで撮影されたMRI画像が満足のゆく画像であるかを検討した(解析 麦倉俊司)。本人あるいは保護者ならびに主治医に、終了後、本システムで快適に検査が受けられたか否かなどに関するスケーリングアンケートに答えてもらった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成25年度に閉所恐怖症あるいは弱年小児患者のMRI検査をし、臨床応用およびデータ総括、成果発表する予定であったが、データ収集がうまく進まなかった。
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今後の研究の推進方策 |
今後は定量的なデータ検証に若年小児患者のみではなく、正常被験者も対象にする研究を進めることとする。
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次年度の研究費の使用計画 |
閉所恐怖症あるいは弱年小児患者のMRI検査の臨床応用、データ収集および解析が遅れ、実験用バーチャルリアリティーシステムを購入しなかったため未使用額が生じた。 今後、正常被験者対象としたバーチャルリアリチィーシステムを導入することとし、未使用研究費は正常被験者への謝金と新たな実験用バーチャルリアリティーシステム(CDシステム、DVDシステム、スピーカー、アンプリファイヤー)に充てることとしたい。
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