研究課題/領域番号 |
23591757
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
木村 浩彦 福井大学, 医学部, 教授 (10242596)
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研究分担者 |
山元 龍哉 福井大学, 医学部, 助教 (70406073)
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キーワード | ASL / MRI / 脳血流 / 脳血管障害 |
研究概要 |
課題は、ASL血流画像の改善とASL手法を基礎に新たな非侵襲的機能画像の開発を行うものである。H23年度に導入された新MRI撮像装置上で、到達時間、vascular crush(DWI)の利用など、新たなMRシーケンスの調整やパラメタの確認ができた。 新たなMRI撮像装置で従来のASLシーケンスと同様の画像が得られることの検証が行われた。 次の点が可能となった。 1) long label perfusion が可能となった。 2) 到達時間のmappingが 臨床での実時間内で作成可能となった。 3) Microvascular signal crush ASLデータの収集とモデル解析。 MRI装置メーカーとの共同研究契約もかわされ、初期3ヶ月のレポートもなされた。共同研究に向けてのプロトコル、臨床研究についての学内倫理委員会の許可をえた。 さらに、これまでのデータによりASL血流画像の臨床応用についての、総説、症例報告を行い、国際学会でも報告した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新たな装置での開発環境やシーケンスの確認が必要となったため、当初の計画以上には進まなかった。しかし、MRI装置の性能が向上しており、新たなシーケンスは自由度も高いため、最終的な臨床応用にむけ、計画が進められている。
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今後の研究の推進方策 |
H24年度中に行った、モデルの検証を新たなMRI装置で検証可能とし、次のステップとして、ラベル時間の延長、スピン到達時間のマッピングに加え、Microvascular crush siganalの情報を利用しあらたなASL信号の解析法をめざす。次年度は、スピン到達時間マッピングが可能となり、調整が付き次第、臨床データでのPETとの比較検証を予定している。 また、normal volunteerでのMicrovascular crush signalの解析を引き続き行う予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
上記の検査薬剤の費用、normal volunteerの謝金、上記データ解析用ソフトの開発費、開発ソフトの維持費、旅費、英文校正費用、データ保存用ハード拡充などに利用予定である。
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