研究課題/領域番号 |
23591771
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
安賀 文俊 香川大学, 医学部附属病院, その他 (30596078)
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研究分担者 |
山本 由佳 香川大学, 医学部附属病院, 講師 (30335872)
西山 佳宏 香川大学, 医学部, 教授 (50263900)
久冨 信之 香川大学, 医学部, 准教授 (20552045)
星川 広史 香川大学, 医学部, 准教授 (70294767)
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キーワード | 頭頸部癌 / 低酸素細胞 / 分子イメージング / PET検査 / F-18 FMISO |
研究概要 |
進行頭頸部癌の放射線化学療法前後において、18F-fluoromisonidazole(18F-FMISO) PETを施行し、低酸素状態の評価を検討した。 対象は進行頭頸部扁平上皮癌7例である。全例動注化学療法併用放射線療法を施行し、その前後に18F-FMISO PETを施行した。ブドウ糖代謝を測定する18F-FDG PETも治療前後で行った。18F-FMISO PETの評価は半定量的指標standardized uptake value (SUV)を用い、腫瘍の最大SUV (T)と対照として後頚部筋の平均SUV (M)を測定し、T/M比を算出した。18F-FDG PETでは腫瘍の最大SUVを算出した。 治療終了後の経過観察(3ヶ月~2年)において、1例に局所再発がみられたが、他6例に局所再発はみられなかった。18F-FMISO PETの結果は、再発のみられなかった群の治療前後のT/M比の平均(±SD)はそれぞれ、1.82±0.33、1.12±0.05で、治療後有意に低下した。再発1例の治療前後のT/M比はそれぞれ、1.52、1.41であった。18F-FDG PETの結果は、再発のみられなかった群の治療前後のSUVの平均(±SD)はそれぞれ、21.38±4.85、9.42±3.32で、治療後有意に低下した。再発1例の治療前後のSUVはそれぞれ、17.58、9.43であった。局所再発のみられた1例は、治療後の18F-FMISO PETでは全症例中最も強い集積を示した。 治療後の18F-FMISO PETによる集積程度が、局所再発の予測に有用である可能性が示唆された。
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