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2012 年度 実施状況報告書

アミロイド変性症(AD,FAP)の分子イメージング診断法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23591781
研究機関熊本大学

研究代表者

冨吉 勝美  熊本大学, 大学院生命科学研究部, 教授 (60188802)

キーワードPIB / アルツハイマー
研究概要

【目的】アミロイドイメージングにおいて、アルツハイマー病における認知機能障害発現前の段階で脳アミロイドタンパク検出に有用な新しいアミロイドイメージング用プローブである[125I]-EISBの標識・合成、分取精製及び動物実験を行う。
【方法】標識した[125I]-EISBを用いてアルツハイマーモデルマウスに尾静注し、アミロイドタンパクにおける[125I]-EISBの体内分布(%dose/g)を解析した。
【結果】標識・合成において約80から90%程度の比較的高い放射化学的収率が得られ、分取精製して放射化学的純度は98.7±0.5%(n=4)を得た。同施設において先に行われたCongo red誘導体であるMSB、EEEFSBを用いた動物実験において、PIBと比較し感度が10-20倍向上していることから、同族体である[125I]-EISBによる動物実験を行った。
【結論】[125I]-EISBは脳アミロイドタンパクの検出が可能であり、臨床的に応用できる可能性がある新しいアミロイドイメージング用プローブであるということが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

申請書の24年度の達成度は標識合成し、かつ臨床研究に必要な品質管理を行うことになっており、PIBおよびEMSBとも標識合成が完了し、品質管理をスタートしたところである。24年度の12月にRI(放射能)分析装置が故障し、その修理に3月まで時間がかかり、その後UV分析装置にも故障が発生し、標識合成および品質管理の実験が3か月以上停止せざるを得なかった。区分にはおおむね順調に進展しているとしたが、3か月の停止が影響はしていると思うが、現在3か月の停止をカバーするため実験回数を増やし25年度の目標に達成するところである。

今後の研究の推進方策

上記にも記したように、3か月のブランクを取り戻すため、実験をすすめ、PIBに関しては、品質管理のデータを倫理委員会に提出し認可を得て、臨床研究を予定同織進める計画である。他方EMSBの標識合成も完了し、品質管理のデータと動物実験データを出来る丈早く得て、倫理委員会から臨床実験の許可を得るべく実験研究を進めることにしている。EMSB等の薬剤について特許申請をおこなうことにしている。

次年度の研究費の使用計画

上記の臨床データと基礎データの論文および研究発表を行い、次年度の科学研究費の申請のデータとする。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 新たに開発した試薬EFSBを用いた握手アミロイドーシスの組織学的診断2012

    • 著者名/発表者名
      小田孝太郎、大林光念、安東由喜雄、冨吉勝美
    • 学会等名
      九州放射線技術学会
    • 発表場所
      長崎大学医学部
    • 年月日
      20121124-20121125
  • [学会発表] 11C-PIBの標識合成と分取精製2012

    • 著者名/発表者名
      高橋俊輔、盛島由貴、冨吉勝美
    • 学会等名
      九州放射線技術学会
    • 発表場所
      長崎大学医学部
    • 年月日
      20121124-20121125

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公開日: 2014-07-24  

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