3T 装置を用いた側頭骨領域のMRI画像について,3D 高分解能画像および拡散強調画像(DWI)を中心に検討を行った. 3D画像として,高速スピンエコー法がグラディエントエコー法よりも有用であった. DWIについては以下の知見を得た.1)EPIは,磁化率アーチファクトの影響が強く適さない.2)見かけの拡散係数を加味することで診断能が向上する.3)非EPI である3D PSIFを用いて,磁化率アーチファクト少ない高分解能画像が得られる.4)周波数エンコード方向でデータ収集を分割したEPIでは磁化率アーチファクトの影響を低減した高分解能のDWIを得ることが可能となったが,幾つかの問題点が残された.
|