磁気共鳴尿路造影(MRU)に経口陰性造影剤(ボースデル内用液10:塩化マンガン四水和物)と尿量を増加させるための飲水を併用することでMRUの画質、尿路描出、診断能を向上させるかどうかを検討した。尿路疾患が疑われる20歳以上の患者20名を対象とした。通常のMR尿路造影を撮像後、400mlの飲水と経口陰性造影剤250mlを投与後30分にMR尿路造影を撮像し、陰性造影剤投与前後のMRUにおける腸管信号の除去、画質の改善、尿管描出、病変の診断能を比較検討した。経口陰性造影剤と飲水を併用したMRUは通常のMRUと比較し、これらの検討項目が有意に優れており、臨床的な有用性があると考えられた。
|