研究概要 |
糖尿病性心筋症(DMCM)の病因に心筋血流量が関与しているか否かを検討した。糖尿病例でLVEF<45%でDMCMと診断された5例、正常心機能例の糖尿病コントロール(DMc)12例を対象としてアンモニアPETを施行し、負荷・安静時心筋血流量(sMBF, rMBF),血流予備能 (MFR)を測定した。また、心臓MRIからEDV, ESV,LVEFを測定した。DMCMのEDV, ESVはいずれもDMcに比べ有意に大、LVEFは有意に低値。sMBF、MFRは2群間で有意差なし。MFRは心機能との相関は無く、年齢と逆相関を示した。DMCMの病因として心筋血流量や血流予備能の関与はありそうもない。
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