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2013 年度 実績報告書

デュアルエネルギーサブトラクション法によるマンモグラフィに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23591800
研究機関日本医科大学

研究代表者

村上 隆介  日本医科大学, 医学部, 講師 (30267215)

キーワード乳癌 / マンモグラフィ / デュアルエネルギー
研究概要

デュアルエネルギーデジタルマンモグラフィ(DEDM)の臨床応用に向けての基礎研究を目的とした。
[方法・研究項目] 1)DMQCファントムを用いたDEDMシステムの安定性評価。2)DEDMの撮影条件・動作特性の評価。3)DEDMの画質・性能評価。4)DEDMの撮影線量の最適化の検討。
[結果] 1)DEDMシステムでのAUTO撮影は、通常撮影のAOPと同一の管電圧・ターゲット/フィルターの選択し同一の動作特性を示した。乳腺含有率の変化に対しては影響を受けず、撮影線量はLow Energで被写体厚6.5cm以上、High Energyでは5.5cm以上で上限一定を示し、一定の関係性が検証された。2)平均乳腺線量は通常撮影のSTDに比較して被写体厚6.5cmで2.4倍、ESEは1.7倍となったものの乳腺含有率の違いによって画質と相関するCNR値の差異は認められなかった。3)ファントムの造影剤濃度が高いほどCNR(コントラスト対雑音比)値は高い傾向を示したが、ヨード含有量4mgI/cm2以上では増加の割合が減少した。各造影剤濃度において被写体厚6.5cmでCNR値はピークを示し、それ以上の被写体厚で低下した。4)DEDMはSTDと比較してほぼ全ての計測点においてFOM(Figure of merit ; 性能指数)値が優位であり、その傾向は被写体厚が薄いほど顕著であった。HE一定にすると、LEの撮影線量が高いほどCNRは一定でFOMは減少傾向を示した。
[結論]今回の検討からDEDMシステムは乳房厚の適正範囲が存在することとDense Breastに有用であることが示唆された。しかし、腫瘍濃度と背景乳腺濃度の差が小さい場合において更なる検証の必要があるものと考えられた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] デュアルエネルギーデジタルマンモグラフィにおける撮影条件および画質の評価2013

    • 学会等名
      第23回日本乳癌検診学会学術総会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20131100
  • [学会発表] デュアルエネルギーデジタルマンモグラフィにおける撮影条件の評価2013

    • 学会等名
      第41回日本放射線技術学会秋季学術大会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      20131000
  • [学会発表] デュアルエネルギーデジタルマンモグラフィにおける画質の評価2013

    • 学会等名
      第41回日本放射線技術学会秋季学術大会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      20131000

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公開日: 2015-05-28  

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