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2012 年度 実施状況報告書

化学放射線療法の早期効果判定におけるbiomarker imagingの定量評価

研究課題

研究課題/領域番号 23591801
研究機関金沢医科大学

研究代表者

的場 宗孝  金沢医科大学, 医学部, 教授 (90288308)

研究分担者 辻 裕之  金沢医科大学, 医学部, 教授 (00155368)
キーワード頭頸部癌 / 化学放射線療法 / MRI / 拡散強調画像 / PET
研究概要

研究対象症例数は順調に蓄積され、現在で、患者登録数は40例となった。
拡散強調画像(DWI)およびFDG-PETは全例で撮像可能で研究プロトコールに準じて経過観察を行っている。統計学的解析にはNEDで2年以上の経過観察が必要とされる。現在までの結果を検討したところ、DWIおよびFGD-PETの評価は治療前の単独評価よりも、治療前と治療中間期や治療終了時との変化率が治療効果や局所領域リンパ節制御の結果と相関性が強いことがわかった。さらに、DWIとFGD-PETの比較では、現状では、DWIのADC変化率がSUVmax変化率よりも治療効果や予後との関連性が強い可能性がある。また、ADC変化率の局所領域リンパ節制御におけるcut-off値を現状で算出したところ、ΔADC=0.24が、最も統計学的に有用性が高い値であった。ΔADC=0.24を境界値としてprogression-free survivalを検討したところ、ΔADCが0.24以上の群で有意に局所領域リンパ節制御が良好であった。しかし、観察期間が十分ではないので最終結論には至っていない。今後の症例蓄積と厳重経過観察が重要である。録患者の数名で1H-MR spectroscopyを試みた。しかし、susceptibility artifactが大きく影響してcontaminationが目立ち、明瞭なcholine peakが分離できず解析に値するデータが得られていない。現在、susceptibility artifactを緩和する方法を模索中である。登録患者のうち局所再発にて摘出手術が行われた症例は今のところ無く、腫瘍組織のサンプルは得られていない。そのため、in-vitroの解析は行われていない。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

①MRspectroscopy測定が不安定。artifactの軽減と安定した解析結果が得られていない。
②登録患者数の不足と患者データベースの膨大な検討項目にてデータベースの再構成を
行っている。統計学的解析の遅れの原因となっている。また、未だ登録患者で組織サン プルが得られていない。これは、腫瘍再発にて
救済手術が行われた症例が未だないためである。

今後の研究の推進方策

①登録患者数の増加。
②登録患者におけるプロトコールに準じたNEDで2年以上の経過観察。逸脱症例や個人情報 漏洩がないように、データベースの管理をしっかりと行う。
③MR spectroscopy撮像の際のartifact対策。
④組織サンプルが得られた際のin-vitro解析の準備。

次年度の研究費の使用計画

該当なし。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 頭頸部癌の化学放射線療法における局所制御予測因子としてのMRI拡散強調画像およびPET/CTの検討2012

    • 著者名/発表者名
      的場宗孝
    • 学会等名
      第36回日本頭頸部癌学会
    • 発表場所
      島根県松江市文化会館
    • 年月日
      20120607-20120608

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公開日: 2014-07-24  

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