化学放射線療法が行われた進行頭頸部癌患者の治療効果および治療後の予後を推測する手法としてMRI拡散強調画像(DWI)とFDG PET-CTの有効性を明らかにする研究を行った。 その結果、DWIでは腫瘍部の見かけの拡散係数(ADC)を定量的指標として、治療前のADC値に対する治療開始3週間目のADC値の変化率が治療効果および予後と有意相関を示し臨床的に有効な指標と成り得る結論を得た。また、PET-CTにおいても、腫瘍部のSUVmaxを定量的指標として、治療前のSUVmaxに対する治療終了後8週間目のSUVmaxの変化率が有意に予後との相関を示す結論を得た。
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