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2012 年度 実施状況報告書

レビー小体型認知症におけるアミロイド沈着、糖代謝病態解明

研究課題

研究課題/領域番号 23591804
研究機関近畿大学

研究代表者

石井 一成  近畿大学, 医学部附属病院, 教授 (50534103)

研究分担者 村上 卓道  近畿大学, 医学部, 教授 (20252653)
熊野 正士  大阪医科大学, 医学部, 講師 (70335339)
岡田 真広  近畿大学, 医学部, 講師 (20296700)
キーワードレビー小体型認知症
研究概要

本研究の目的はPETによるアミロイドイメージングと糖代謝画像、MRIを用いてアルツハイマー病(AD)についで多いレビー小体型認知症(DLB)の病態を解明し臨床診断に役立てようとするものであり、2年度の計画を実施した。AD 20例のMRI、FDG-PET、PiB-PETによるアミロイドイメージングの必要数を満たすことができたが、DLB に関しては前年度の症例数から増やすことができなかった。MRIでみた大脳萎縮の程度はAD群、DLB群で差はいが、FDG-PETによる脳糖代謝ではAD群、DLB群ともに頭頂側頭連合野で代謝低下がみられたが、AD群では後頭葉での代謝低下がなかったが、DLB群では全例において後頭葉での低下がみられること。
アミロイド沈着はAD群20例中17例、DLB群では5例中1例、1例が沈着疑い、3例は沈着が認められなかったことより、DLB群の頭頂側頭葉での糖代謝低下はアミロイド沈着に依存せずDLB特有の原因によるものと考えられることを「認知症におけるPETの役割」に関する総説の中で報告し投稿のための論文執筆中。最終年度でDLBの症例を何とか増やし、さらに詳しく形態、代謝、アミロイド沈着の関係を探索していく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

アルツハイマー病患者の目標検査数は達成したが、レビー小体型認知症(DLB)患者の検査数が増えず目標の3分の1にしか達していない。これはFDG-PET検査を実施してもらった患者にPiB-PETアミロイドイメージング検査を依頼する形態をとっていたため、自由診療のFDG-PETを患者サイドが費用の面から積極的に受けてもらえなかったことによるためと分析した。

今後の研究の推進方策

研究の推進方策
DLB患者に限りFDG-PET検査を研究費で行い、積極的に本研究に加わってもらいPiB-PETアミロイドイメージング検査を実施していく。できるだけ迅速に症例を増やし、画像解析を早急に行う予定。

次年度の研究費の使用計画

DLB患者 FDG-PET検査費用10人分 50万円
論文作成費 19万4千円

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] FDG-PET and hippocampal volumetry for prediction of conversion to Alzheimer disease in subjects with mild cognitive impairments: Study on diagnosis of early Alzheimer disease-Japan (SEAD-J)

    • 著者名/発表者名
      K. Ishii, K. Ishii, T. Kato, M. Senda, K. Ito
    • 学会等名
      Annual Congress of the European Association of Nuclear Medicine ‘12
    • 発表場所
      Milano(Italia)

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公開日: 2014-07-24  

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