今後の研究の推進方策 |
新規に合成した阻害剤の有用性を評価するため、新規誘導体のin vitroにおけるリン酸化阻害活性を測定し、母体化合物であるWZ4002や代表的なEGFR-TK選択的阻害薬であるZD1835と比較する。続いて、放射性ヨウ素標識化合物の合成を有機スズ-放射性ヨウ素交換反応により行う。さらに、新規[125I]誘導体WZ4002のEGFR-TKに対する親和性を評価するため, 酵素試料として数種類(A431、 H1650、 H1975、 H3255、 PC9等)のヒト由来癌細胞、ネガティブコントロールとしてB細胞白血病細胞(NALM-6)よりそれぞれ抽出した膜画分を用い,インビトロでの放射性ヨウ素標識新規化合物の結合特性を調べるとともに[125I]標識体の細胞による取り込みとEGFR-TK特異性について検討する。また、放射性ヨウ素標識WZ4002誘導体の体内動態の検討し、放射性ヨウ素標識WZ4002誘導体の癌集積性の検討数種類(A431,H1650,H1975,H3255,PC9等)癌細胞を用いて胆癌モデルマウスを作成し、新規125I標識誘導体の癌集積性について、体内分布実験と同様に行う。特に2次変異株とゲフィチニブ奏功株に関して比較を行い、画像による2次変異検出の可能性について検討する。また、非放射性EGFR-TK阻害剤を前投与したマウスを用いて同様に実験を行いEGFR-TKに対する特異性について検討する。
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