今後の研究の推進方策 |
結合能の測定:[125I]標識誘導体のEGFR-TKに対する親和性を評価するため, 酵素試料として数種類(A431、 H1650、 H1975、 H3255、 PC9等)のヒト由来癌細胞、ネガティブコントロールとしてB細胞白血病細胞(NALM-6)よりそれぞれ抽出した膜画分を用い,インビトロでの放射性ヨウ素標識新規化合物の結合特性を調べる [125I]標識誘導体の細胞による取り込みとEGFR-TK特異性:EGFR-TKは細胞膜内に存在しており、新規に合成した新規誘導体がEGFR-TKを指標とする画像診断用薬剤となるためには、細胞内に取り込まれ、その後、細胞内のEGFR-TKに特異的に結合し、細胞内に保持される必要がある。そこで、合成した新規[125I]標識新規化合物の細胞による取り込みをEGFR-TK発現性癌細胞を用いて測定する。また、EGFR-TK選択的阻害剤を前処理し、EGFR-TKに対する特異性について検討する。 放射性ヨウ素標識WZ4002誘導体の体内動態の検討:[125]I標識WZ4002を尾静脈より投与し、経時時間ごとに屠殺し、各臓器を取り出し、秤量したのちその放射能を測定する。これらの結果から、臓器1グラム当たりの集積量を算出する。 放射性ヨウ素標識WZ4002誘導体の癌集積性の検討:数種類(A431,H1650,H1975,H3255,PC9等)癌細胞を用いて胆癌モデルマウスを作成し、125I標識WZ4002の癌集積性について、体内分布実験と同様に行う。特に2次変異株とゲフィチニブ奏功株に関して比較を行い、画像による2次変異検出の可能性について検討する。また、非放射性EGFR-TK阻害剤を前投与したマウスを用いて同様に実験を行いEGFR-TKに対する特異性について検討する。
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