研究概要 |
1) 放射線治療症例全国登録ソフトウェア(以下,全国登録ソフト)の改訂: 日本放射線腫瘍学会(以下,JASTRO)データベース委員会,日本IHE協会放射線治療委員会(以下,IHE-J RO WG),厚生労働省科学研究費補助金第3次対がん総合戦略研究事業沼崎班(以下,第3次対がん沼崎班)と連携して開発した全国登録ソフトの疾患共通部分である基本DBの調査項目の再検討を行った.データ項目に関して,全国登録の運用に向けて,JASTROのホームページで学会員のパブリックコメントを募集し,項目を確定する予定である.その後,全国登録ソフトの改訂を行う. 2) 放射線治療症例全国登録の運用: 放射線治療症例全国登録のfeasibility studyを行った.35施設から14,484症例のデータを集積し,解析を行った.解析結果から,放射線治療の診療内容に関して,小線源治療,高精度治療や照射線量などにおいて施設規模で差異を定量的に観察できた.さらに,放射線治療医(専門医,指導医)の実績評価のための分析も可能となった. 3) 放射線治療部門情報システム(以下,治療RIS)への全国登録ソフトのデータ項目の装填: IHE-J RO WG,治療RIS開発企業と連携して,本研究で取り決めたデータ項目を治療RIS内のデータ項目の標準フォーマットとして,治療RISに標準搭載するように共同開発を進めた.
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