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2011 年度 実施状況報告書

食道癌放射線治療成績向上のための放射線感受性制御micro RNAと遺伝子の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23591843
研究機関九州大学

研究代表者

平川 雅和  九州大学, 大学病院, 准教授 (20380454)

研究分担者 中村 和正  九州大学, 大学病院, 准教授 (20284507)
田中 文明  九州大学, 大学病院, 助教 (30332836)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード食道癌 / 放射線感受性 / microRNA
研究概要

本研究の目的は、放射線耐性食道癌株化細胞と当院外科食道癌症例を対象としてmicroRNAおよび遺伝子マイクロアレイを用いて、真の放射線治療抵抗性予測可能なmiR-遺伝子 pathwayとその分子機構を明らかにし、最終的には食道癌の放射線化学療法の新たな感受性予測因子および治療標的分子を同定することである。平成23年度の研究実施計画では、(1)食道癌細胞株の感受性群、抵抗性群および中間群にグループ化するために、食道癌細胞株 TE1, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11, 14, 15に2Gy放射線施行し、MTT Assay施行した。得られた、SF2(Surviving Fraction at 2 Gy irradiation)の値より感受性群:TE1,4,14 中間群:TE8,9,抵抗性群:TE5,6,10,11,15の3グループ化した。(2)遺伝子発現プロファイル、miRプロファイル作製をするために、 感受性群、抵抗性群および中間群の各グループより質の高いtotal RNAを現在採取中であり、近日中にmiRアレイ(Agilent社)、mRNAより発現アレイ(Agilent社)をそれぞれ実施し、遺伝子発現プロファイル、miRプロファイルを作製する予定である。(3)放射線感受性を制御するmiR-遺伝子pathwayの包括的・統合的解析を未施行である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究では、最初の、食道癌細胞株の、放射線感受性に関するグループ分けが、以後の遺伝子発現プロファイル、miRプロファイル作製および放射線感受性を制御するmiR-遺伝子pathwayの包括的・統合的解析の研究結果に大きな影響を与える。したがって、最初の各食道癌細胞株の放射線感受性に関する実験では、多数の食道癌細胞株に対して実験パラメータを様々に変化させて施行したために、当初の予定より、長時間を要したが、信頼おける結果を得た。そのため、以後の実験が23年度中に終了不可能であったが、現在、各細胞株のTotal RNAの抽出は、最終段階であり、以後の実験、解析は速やかに実施予定である。

今後の研究の推進方策

24年度は、23年度予定研究である食道癌細胞株の放射線感受性に関する各グループの遺伝子発現プロファイル、miRプロファイル作製および放射線感受性を制御するmiR-遺伝子pathwayの包括的・統合的解析を行う。引き続き、24年度予定である(1)食道癌耐性株への候補miRのantisense導入による放射線感受性の回復実験にて放射線抵抗性miR-制御遺伝子パスウェイを確認する。(2)当院外科食道癌症例の放射線治療抵抗性と原発巣miR-遺伝子発現との相関関係の解析を行う。各実験、解析には、研究協力者、研究連携者のさらなる協力を得て、研究推進する予定である。

次年度の研究費の使用計画

23年度に、実施不可能であった研究を24年度に行うため、23年度より繰り越した研究費および24年度の研究費を使用させていただき、計画通りの研究を行う計画である

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公開日: 2013-07-10  

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