Linear-quadratic (LQ)モデルに代わる最適な線量換算モデルを探求することを目的とした。まずLQモデル換算式の適合性について検討したが、これを1回照射に適応すると15~20%の誤差が生じると考えられた。他には、MTモデルとRCRモデルともにLQモデルより適合性がよい傾向が認められた。しかし、再酸素化現象の因子を取り入れることが難しいため、特に腫瘍に適合する換算式を提案することは難しかった。結論は、1回大線量照射に用いる際は、LQモデル数式から得られたBEDから、線量に応じて10-20%マイナスして考えていくべきである、というものとなった。
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