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2013 年度 実績報告書

過去症例のCT及び3D線量分布変形手法による重複再照射許容性の定量的評価法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 23591851
研究機関東海大学

研究代表者

秋庭 健志  東海大学, 医学部, 講師 (40276845)

研究分担者 国枝 悦夫  東海大学, 医学部, 教授 (70170008)
余語 克紀  北里大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30424823)
キーワード放射線治療 / 再照射 / 線量分布 / 画像融合
研究概要

当施設において2006年1月より2011年12月までに初回放射線治療を受け2013年9月までに重複再照射を受けた症例を抽出しデータベース構築した。2回以上の再照射を受けた患者は605例あり、そのうち重複再照射が319例、近接再照射が21例、非重複再照射が265例であった。再照射の治療効果に関しては初回治療とほぼ同等に得られていた。再照射の有害事象に関してはグレード2以上の慢性有害事象(障害)を生じた患者が29例あり、グレード5の症例も9例みられており再照射の適応には慎重を要すると考えられた。再照射から障害発生までの期間は1-50カ月であったが20例は6カ月以内(中央値2.6カ月)の亜急性期に生じており、再照射後は早い時期の障害に注意を要することがわかった。障害発生率は高くなく障害発生部位も多岐にわたり、重複再照射の適応基準を明確にするには至らなかった。
MIMソフトウェアを用いたDeformable registrationによる重複再照射症例における線量分布変形および合成の方法を確立した。さらに重複再照射の3次元的な定量的解析を行ったが、障害発生率が低かったため有害事象に関係する有意な線量分布因子を導き出すには至らなかった。線量分布変形の妥当性については多くの症例で臨床使用において許容と判断されたが、体位の変化が大きい症例では今後の研究継続が必要と判断した。
近接再照射(治療計画CT上では重複がないが1cm以内に近接)の症例では、Deformable registrationにより重複を確認できた症例があり実臨床では参考になる成果と思われた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 前立腺癌に対する根治的外部放射線治療における急性有害事象に関連する因子2013

    • 著者名/発表者名
      秋庭健志
    • 学会等名
      日本放射線腫瘍学会第26回学術大会報文集
    • 発表場所
      青森市
    • 年月日
      20131018-20131020
  • [学会発表] Acute anorectal and urinary toxicities in prostate cancer patients treated with IMRT and 3D-CRT.2013

    • 著者名/発表者名
      T.Akiba
    • 学会等名
      2nd ESTRO Forum
    • 発表場所
      Geneva
    • 年月日
      20130419-20130423

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公開日: 2015-05-28  

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