電子常磁性共鳴(EPR)スピントラッピング法で、放射線によって生成するヒドロキシルラジカルの生成密度を解析することに成功した。EPRスピンプローブ法でスーパーオキシドのおよその発生量を予測できた。EPRスピンプローブ法で比較的簡便に過酸化水素を定量できるようにした。その結果、高LET放射線の生じるヒドロキシルラジカルは生成密度が高すぎて制御不可能であるが、その他の活性酸素種は抗酸化剤で制御可能という予測を得た。 マウスの大腿部にX線あるいは炭素線を照射して生じる筋の線維化に対してTEMPOLが有効に抑制するか否かを検討した。予想に反し、重粒子線による線維化にも抑制効果が見られた。
|