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2011 年度 実施状況報告書

マウス、ヒト食道のin vitro長期臓器培養法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 23591857
研究機関群馬大学

研究代表者

横堀 武彦  群馬大学, 医学部, 医員 (60420098)

研究分担者 宮崎 達也  群馬大学, 医学部, 助教 (70372349)
田中 成岳  群馬大学, 医学部, 助教 (30546726)
桑野 博行  群馬大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90186560)
猪瀬 崇徳  群馬大学, 医学部, 助教 (90609968)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード食道 / 培養 / in vitro
研究概要

これまで正常腸上皮の成長と分化を模倣する培養システム構築のため多くの試みがなされていたが非常に困難なことと考えられていた。そのもっとも大きな原因は間質(ニッチ)から取り除かれた腸細胞(幹細胞)は数時間以内にアポトーシスが誘導されることであったが、2009年にマウス腸管から採取した腸管上皮の長期培養法が報告された(Nature2009, Nature medicine2009)。本研究の目的はマウスで確立された腸管上皮培養法の有用性を検証し、臨床応用に向けてヒト腸管、特に食道粘膜の長期培養法を確立することである。本研究ではマウス食道を採取し、マウス小腸培養と同様の手技にてマウス食道培養が可能かを検証した。最後に食道癌手術患者の原発巣から十分距離を離した正常食道粘膜を採取しヒト食道粘膜がin vitroで培養可能かを検証した。マウス食道でも同様の手技で長期培養は可能であり、その形態はケラチンの充満した特徴的な形態を示した。マウス小腸培養と同様の手技で施行したヒト食道培養ではオルガノドが形成されたが、その後2-3週間で退縮し長期間の増殖能は維持されなかった。そこで培養mediumを一部修正することで今回、1カ月以上培養可能であることが確認できた。in vitro消化管培養法の確立は疾患モデル、発癌モデル、治療モデル、再生メカニズム解明など有望な研究ツールとなることが期待されている。本研究ではOotaniらによって確立された腸管培養法は汎用性の高い手法であることが確認できた。本手法を応用することでマウスだけでなくヒトでの腸管再生、疾患モデル研究がin vitroにおいて飛躍的に進歩することが期待される。現在培養食道の移植手技の確立に向けて研究を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

短期間(30日)ではあるがヒト食道培養技術を確立することができた。現在長期間培養法の確立にむけ研究が進行中である。

今後の研究の推進方策

長期間ヒト食道培養法の確立培養食道のin vivo移植実験法の確立

次年度の研究費の使用計画

食道培養実験を行う予定で、そのために必要な培養メディウム、C57BL6マウス、ウシ血清、各種growth factor、移植実験用ヌードマウスなどの購入に使用する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 食道組織のin vitro培養2012

    • 著者名/発表者名
      横堀武彦
    • 学会等名
      第8回日本消化管学会 ワークショップ2「消化管stem cellリサーチの進歩」
    • 発表場所
      仙台
    • 年月日
      2012 – 210

URL: 

公開日: 2013-07-10  

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