研究課題/領域番号 |
23591865
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
北市 隆 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 准教授 (20335813)
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研究分担者 |
北川 哲也 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (80240886)
黒部 裕嗣 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (30380083)
菅野 幹雄 徳島大学, 大学病院, 医員 (70563807)
中山 泰介 徳島大学, 大学病院, 医員 (80582791)
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キーワード | リンパ浮腫 / 骨髄単核球細胞移植 / リンパ管新生 |
研究概要 |
<研究目的>本研究は,未だ有効な治療法が確立されていないリンパ浮腫に対して,単核球細胞移植治療の可能性を研究,開発するものである.リンパ浮腫(ラットによるリンパ浮腫モデル)に対する単核球細胞移植の 1. 浮腫の軽減効果, 2. 有効な移植経路,3. リンパ管新生の有無,4. リンパ管新生の機序を明らかにする. <研究方法概要>1. ラットtailに二次性リンパ浮腫を作成 2. 異なるラット骨髄より単核球細胞を採取,分離 3. ラットtailリンパ浮腫モデルへ,①局所投与,②患肢中枢側動脈内投与の2種類の投与法にて骨髄単核球細胞移植を施行 4. リンパ浮腫に対する単核球細胞移植の有効性を,①ラットtail周囲径の変化,②リンパ管新生(マクロな変化および病理学的変化),③リンパ管新生機序(VEGF-C,VEGFR-3系の評価)を評価,検討する. (実験モデルの作成)週齢8-9の雌性ラットを用い,tail基部にて全周性の皮膚切開と尾動静脈は温存しつつ皮下組織およびリンパ管郭清にてモデル作成を試みるが,良好なモデルが作成できずラット下肢でのリンパ浮腫作成を試みた.tailと同様な手技にて、片側鼠径部にて、皮下組織およびリンパ管郭清し、創縁を電気メスにて焼却を加えるだけで放置し二次治癒を待った.術後経時的に,下肢の周囲径を計測,創部が治癒し,リンパ浮腫が形成されるのを確認した. <研究結果>下肢リンパ浮腫モデルの作成にあたり,郭清幅を広くし,郭清部の皮膚断端を皮下に縫着し郭清部のリンパの再疎通が起こりにくい状況が得られるようにした.しかし,tailモデルと同様に①リンパ管同定の困難性.②個体によって浮腫の程度に差が認められ,概ね一時的な浮腫はできるが自然軽快する.このため,細胞移植を行う前に多数の個体で浮腫の軽快が認められ,細胞移植の効果が判定できない状況となっている.
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