研究課題/領域番号 |
23591869
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
山本 栄和 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 助教 (10378101)
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研究分担者 |
猪股 裕紀洋 熊本大学, 大学院生命科学研究部, 教授 (50193628)
白石 慎哉 熊本大学, 大学院生命科学研究部, 助教 (50433008)
吉田 守克 熊本大学, 医学部附属病院, 助教 (20508494)
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キーワード | 生体肝移植 / 生体ドナー / 肝予備能解析 |
研究概要 |
本研究の目的は、SPECT/CT一体型装置を用いて、99mTc-Galactosyl serum albumin (GSA) SPECTとダイナミックCTを撮影し、3D融合画像を作成したものからGSA摂取率を算出し、肝臓の総合的機能評価を行うことである。 本年度は、生体肝移植のドナー候補者22例に対して、術前および手術後1週間目、1ヶ月目に3D融合画像からGSA摂取率を算出することが可能であった。算出されたGSA摂取率により術後の肝予備能の回復度を検討した。また、CTボリューメトリーにおいて同時期に 経時的に肝容量の測定も行った。22例のドナーに対して11例に右葉切除、7例に左葉切除、3例に外側区域切除、1例の後区域切除を施行した。1週間目のGSA摂取率は、ほとんどの症例で手術前値以上に回復し、残肝が右葉の場合で平均1.2+0.5倍、左葉で1.5+0.3倍上昇し、1ヶ月目にはほぼ術前値にもどる傾向があった。残肝容量は1週間目、1ヶ月目と経時的に増加して行った。また、60歳以上の高齢ドナーの症例を内4例含んでいたがGSA摂取率が低下していることはなかった。 術式別に機能や容量の回復が違うことが分かった。
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