研究課題/領域番号 |
23591873
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
吉村 了勇 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00191643)
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研究分担者 |
松山 昌秀 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (80549767)
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キーワード | マイクロキメリズム / IL-10 / マウス異所性心移植モデル / 免疫寛容 |
研究概要 |
平成24年度は以下の目的を遂行し、マウス異所性心移植モデルにおけるIL-10の効果について検討した。 目的) IL-10はマクロファージやTh2細胞から分泌される抑制性サイトカインであり、抗原提示細胞におけるMHC-classIIの発現を強く抑制し、免疫反応を調節している。また免疫寛容の誘導には末梢におけるマイクロキメリズムの存在が強く関与している。今回マウス異所性心移植モデルを用いて、免疫寛容の誘導におけるIL-10とマイクロキメリズムの効果について検討した。 方法) B6マウスから胎児肝幹細胞を採取しIL-10を遺伝子導入した。5Gyの放射線照射したBalb/cマウスをレシピエントとして、マウス異所性心移植を行い、IL-10遺伝子導入した幹細胞を3週毎に投与し、マイクロキメリズムについて検討した。 結果)IL-10はドナー、レシピエント間の混合リンパ球反応を強く抑制し、レシピエント生体内でのIL-10発現期間はおよそ3週間であった。異所性心移植14日後、レシピエント胸腺、肝臓、肺でドナー細胞とIL-10のマイクロキメリズムが認められた。IL-10遺伝子導入幹細胞を3週毎に継続投与を行った140日間生着したのレシピエントマウスでもレシピエント胸腺、肝臓、肺でマイクロキメリズムが認められた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
顕微鏡下、小動物移植モデルであり、その遂行に時間を要するが、実験目的を完遂するための経過として、おおむね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
平成25年度は組織学的検討(免疫染色、蛍光染色など)を中心に行う。また現在レトロウイルスをベクターとして、胎児幹細胞にIL-10を導入しているが、導入率はわずか数%程度にとどまっている。時間の許す限り導入率の向上ならびに、その他のベクターの可能性を追求し、さらなる臓器生着期間の延長を目指す。
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次年度の研究費の使用計画 |
該当なし
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