研究課題/領域番号 |
23591898
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
堀野 敬 熊本大学, 医学部附属病院, 非常勤診療医師 (60452900)
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研究分担者 |
高森 啓史 熊本大学, 医学部附属病院, 非常勤診療医師 (90363514)
大村谷 昌樹 熊本大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (60398229)
別府 透 熊本大学, 医学部附属病院, 特任教授 (70301372)
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キーワード | 膵癌 / PSTI / SPINK1 / 分子標的治療薬 |
研究概要 |
1.ヒトPSTIモノクローナル抗体の新規作成 マウスに対する抗原感作 メスBalb/Cマウスに抗原(PSTI)を8週間に8回腹腔内に投与し、感作させた。ELISAにて力価を測定し、2系統の感作されたマウスを樹立した。 2.細胞融合 マウスミエローマSp2/OAg-14細胞と免疫マウスの脾臓細胞をPEG溶液内で融合し、培地交換を行い2週間後に抗体産生の有無を確認したが、抗体の産生にまでは至っていない。同実験を再度試行中である。ハイブリドーマ作成を急いでいるところである。 3.ヌードマウスにヒト膵癌細胞を移植したモデルを用いての抗腫瘍効果の確認 ヌードマウスにPANC-1およびMiaPaCa2を移植した膵癌モデルマウスを作製した。十分な腫瘍径を保ち、今後の観察研究も可能と判断した。既存のPSTIモノクローナル抗体をマウスに投与した時の毒性を、特に急性膵炎が惹起されないかどうかの確認を行った。予想通り、急性膵炎が惹起され致死的な状態となるため、モノクローナル抗体の投与指摘量を検討中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ヒトPSTIモノクローナル抗体マウスは樹立できたが、細胞融合の実験系が当教室では確立された方法がなく、再度同実験を再考することとしている。 また、細胞融合困難な場合は既存のPSTIモノクローナル抗体を用いて実験を進めていくこととする。 また、ヒトPSTIモノクローナル抗体をマウスに投与すると、膵炎を惹起させるため、正常細胞における耐用量と癌細胞における指摘投与量の検討が必要である。
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今後の研究の推進方策 |
1.ハイブリドーマの作成 免疫マウスの脾臓細胞とマウスミエローマ細胞とをPEG溶液内で融合し、ハイブリドーマを樹立させる。同ハイブリドーマをクローニングし、ピックアップを繰り返してモノクローナル性とする。 2.PSTIモノクローナル抗体投与時の抗腫瘍効果の確認 ヒトPSTIモノクローナル抗体をマウスに投与すると、高率に膵炎を惹起させるため、正常細胞における耐用量と癌細胞における指摘投与量の検討が必要である。特に癌細胞におけるPSTIモノクローナル抗体の感受性は重要であるため、十分な検討が必要である。
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次年度の研究費の使用計画 |
該当なし
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