• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実績報告書

大腸癌浸潤先進部CEACAM1発現細胞を標的とした新規癌治療の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23591904
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

横山 省三  和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (90398462)

研究分担者 堀田 司  和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (50244744)
瀧藤 克也  和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (00254540)
松田 健司  和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (30398458)
山上 裕機  和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (20191190)
キーワードCEACAM1 / 大腸癌 / 腺管形成 / 癌幹細胞 / 抗癌剤感受性
研究概要

大腸癌発育先進部に浸潤性に形成するCEACAM1発現Hollow spheroid (HS)の癌幹細胞様特性誘導および抗癌剤感受性におけるCEACAM1 isoform balanceの役割について検討するため、CEACAM1のisoform balanceを変化させることにより癌幹細胞様特性が誘導されるか否か、また、CEACAM1の発現およびisoform balanceを変化させることにより5FU感受性が変化するかについて基礎的臨床的に検討した。癌幹細胞様特性誘導に関しては、CEACAM1 short細胞内ドメインisoform (CEACAM1-S)の強制発現にてCD44, CD133およびALDH活性が増強することが示され、さらにanchorage independent assayにてsphere形成能が高くなった。一方、CEACAM1 long 細胞内ドメインisofrom (CEACAM1-L) の強制発現によりHT29細胞においてはCEACAM1-Sよりも弱いがCD44およびALDH活性の増強を認めたがsphere形成能は増強されなかった。臨床的に大腸癌肝転移症例について検討した。肝転移巣では両isoformは非常に強く発現していた。原発巣先進部でCEACAM1-Sが強い症例と弱い症例が存在しており、CEACAM1-Sが強い症例が肝転移術後の予後が不良であった。5FU感受性について、CEACAM1-Sの強制発現にて5FU感受性が増強することが示され、CEACAM1-Lの強制発現にて5FUに対して抵抗性となることが観察された。また、3次元培養において、CEACAM1-LがよりHS形成を促進し5FUの抵抗性が増強した。臨床的に根治手術術後StageIIIa大腸癌症例においてHS形成が術後再発の指標となることが示された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 大腸癌浸潤先進部間質における間葉上皮転換―Hollow spheroid―

    • 著者名/発表者名
      横山省三
    • 学会等名
      第113回日本外科学会
    • 発表場所
      福岡
  • [学会発表] 新たな治療ターゲットとしての大腸癌浸潤先進部Hollow spheroid

    • 著者名/発表者名
      横山省三
    • 学会等名
      第26回日本バイオセラピィ学会
    • 発表場所
      盛岡
  • [学会発表] Hollow spheroids beyond the invasive front indicates the malignant potential of colorectal cancer

    • 著者名/発表者名
      Shozo Yokoyama
    • 学会等名
      2014 GI Cancer Symposium
    • 発表場所
      サンフランシスコ、アメリカ合衆国

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi