研究課題/領域番号 |
23591905
|
研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
瀧藤 克也 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (00254540)
|
研究分担者 |
松田 健司 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (30398458)
堀田 司 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (50244744)
山上 裕機 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (20191190)
|
研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
|
キーワード | 膜リン脂質脂肪酸構成 / 好中球機能 / 肝硬変 |
研究概要 |
消化器外科、特に肝硬変・肝機能障害時の周術期管理に際しては、術後感染症の発症に伴い肝機能のさらなる悪化などから多臓器不全に陥り、その管理に難渋し、不幸な転機をとることも少なくない。本研究では、ヒト末梢血の好中球の膜リン脂質を構成する脂肪酸が好中球機能におよぼす影響に着目し、肝硬変肝機能障害例の周術期(術前、術後4日、7日)の好中球膜脂肪酸の分離定量を行い、同時に好中球機能を測定して、その関連性を検討し、肝機能障害時の好中球の構成成分および機能の推移の特徴を明白にすることを目的として、研究を開始した。 まず、健常人のヒト末梢血好中球のリン脂質を構成する脂肪酸の分析および定量を、Ficoll-Paque液を用いて採血sした血液からヒト末梢血好中球の分離し、Bligh-Dyer法で総脂質を抽出した後に、aminopropyl-NH2カラムを用いてリン脂質の分取を行った。現在、リン脂質構成脂肪酸のラベル化を行い、ガスクロマトグラフィーによる脂肪酸の測定の安定化を検討している。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
以前はHPLCシステムを用いて各脂肪酸分画を分離定量していたが、今回はガスクロマトグラフィーを用いて行うこととしたが、リン脂質構成脂肪酸のラベル化を行い、ガスクロマトグラフィーによる脂肪酸の測定を行う段階でクロマトグラフィーの調整に予想以上の時間を有した。
|
今後の研究の推進方策 |
高速ガスクロマトグラフィーの調整がつき次第、実際の症例の測定を開始する予定である。
|
次年度の研究費の使用計画 |
本年も引き続き、肝硬変肝機能障害時の術後感染症が好中球のリン脂質脂肪酸構成および好中球機能に及ぼす影響を検討するために、ヒト末梢血好中球の分離、好中球総脂質の抽出、リン脂質の分取およびリン脂質脂肪酸の定量のための試薬に研究費を使用する予定である。とくに、リン脂質構成脂肪酸のラベル化とガスクロマトグラフィーの測定に研究費が必要となる。
|