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2011 年度 実施状況報告書

In vivo イメージングシステムを用いた膵癌治療実験

研究課題

研究課題/領域番号 23591908
研究機関日本医科大学

研究代表者

内田 英二  日本医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70176684)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード膵癌 / gemcitabine / PGHAM-1 / IVIS system
研究概要

【目的】ルシフェラーゼ遺伝子発現PGHAM-1膵癌細胞を用いたIVIS Systemイメージ実験モデルにおいて膵癌の特性解明や効果的な治療法を検討する。【実施計画】1.複数のルシフェラーゼ発現ハムスター膵癌細胞株(PGHAM-1/Luc))の樹立、2.ハムスターin vivo膵癌モデルの確立、3.PGHAM-1/Luc細胞に対するGemcitabineや他の抗癌剤の抗腫瘍効果、および相乗効果の検討、4.複数のヒト膵癌細胞株に対するGemcitabineや他の抗癌剤の増殖抑制・アポトーシス誘導効果の検討、および相乗効果の検討。【研究成果】1.本施設で確立されたハムスター膵癌細胞株(PGHAM-1)よりクローニングで3種類の膵癌細胞株を樹立し、本実験に用いた。レンチウイルスにてルシフェラーゼ遺伝子を導入し、ルシフェラーゼ発現膵癌細胞株(PGHAM-1/Luc)の樹立に成功した。2.PGHAM-1/Luc細胞(4x106個/μl)をハムスター膵脾葉に移植し、膵癌実験モデルを作製しIVISにて経時的に観察した。膵脾葉への癌生着率は75%で、移植1週後よりIVISにて確認された。移植4週頃より原発巣とともに腹膜播種が20%にみられた。全例が3か月以内に癌死した。以上のように膵内移植膵癌モデルを確立した。脾内投与では肝転移モデルが、腹膜移植モデルでは腹膜播種モデルが確立された。 3.4.GemcitabineによるPGHAM-1/Luc細胞への抗腫瘍効果およびアポトーシス誘導効果を検討し、in vitro, in vivoにおける至摘投与濃度が決定された。同時に複数のヒト膵癌細胞株に対するGemcitabineのin vitroにおける至摘投与濃度も決定された。現在、他の抗癌剤の効果や相乗効果につき検討中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

現在、他の抗癌剤における効果を検討中であり、相乗効果については今後施行予定であるが、概ね順調に進展している。

今後の研究の推進方策

今後、ハムスター膵癌細胞株およびヒト膵癌細胞株に対するGemcitabineと他の抗癌剤の併用でのin vitroにおける増殖抑制・アポトーシス誘導の相乗効果を検討する予定である。さらに、実験膵癌モデル(in vivo)におけるgemcitabineを中心とした多剤併用療法による腫瘍抑制効果、転移抑制効果、そして相乗効果などを検討し、ルシフェラーゼ発現ヒト膵癌細胞株を樹立後、ヒト膵癌細胞を用いたin vivoの治療実験を施行する予定である。

次年度の研究費の使用計画

次年度はハムスター膵癌細胞株およびヒト膵癌細胞株に対するGemcitabineと他の抗癌剤(特にフッ化ピリミジン系の薬剤、プラチナ系薬剤)の併用でのin vitroにおける増殖抑制・アポトーシス誘導の相乗効果を検討する予定である。さらに、実験膵癌モデル(in vivo)におけるgemcitabineを中心とした多剤併用療法による腫瘍抑制効果、転移抑制効果、そして相乗効果などを検討し、より効果的なルシフェラーゼ発現ヒト膵癌細胞株を樹立後、ヒト膵癌細胞を用いたin vivoの治療実験を施行する予定である。よって研究費は実験動物、薬剤の購入、および本研究の方法および結果について海外研究者との討論、情報収集のために米国膵臓学会に参加する旅費として使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Hamster Pancreatic Cancer Model for Research on Metastasis and its in vivo Imaging2011

    • 著者名/発表者名
      内田英二
    • 学会等名
      2011年米国膵臓学会
    • 発表場所
      米国シカゴ市
    • 年月日
      2011年11月5日

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公開日: 2013-07-10  

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