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2012 年度 実施状況報告書

In vivo イメージングシステムを用いた膵癌治療実験

研究課題

研究課題/領域番号 23591908
研究機関日本医科大学

研究代表者

内田 英二  日本医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70176684)

キーワード実験膵癌 / PGHAM-1 / gemcitabine
研究概要

【目的】ルシフェラーゼ遺伝子発現PGHAM-1膵癌細胞を用いたIVIS Systemイメージ実験モデルおよびPGHAM-1膵癌モデルにおいて膵癌の特性解明や効果的な治療法を検討する。
【実施計画】1. ハムスターin vivo各種膵癌モデルの確立、2.安定した新たなルシフェラーゼ発現ハムスター膵癌細胞株(PGHAM-1/Luc))の樹立、3. PGHAM-1細胞およびPGHAM-1/Luc細胞に対するGemcitabineやIL-24の抗腫瘍効果の検討、4.複数のヒト膵癌細胞株に対するGemcitabineやIL-24など他の抗腫瘍物質の増殖抑制・アポトーシス誘導効果の検討、および相乗効果の検討。
【研究成果】1.本施設で確立されたハムスター膵癌細胞株(PGHAM-1)よりクローニングで3種類の膵癌細胞株を樹立し、本実験に用いた。レンチウイルスにてルシフェラーゼ遺伝子を導入し、ルシフェラーゼ発現膵癌細胞株(PGHAM-1/Luc)を樹立した。2.PGHAM-1/Luc細胞の膵脾葉移植実験モデルを作製しIVISにて経時的に観察した。膵脾葉への癌生着率は75%で、移植1週後よりIVISにて確認された。脾内投与では肝転移モデルが、腹膜移植モデルでは腹膜播種モデルが確立された。 3.GemcitabineおよびIL-24によるPGHAM-1/Luc細胞への抗腫瘍効果およびアポトーシス誘導効果を検討し、in vitro, in vivoにおける至摘投与濃度が決定された。PGHAM-1に対する抗腫瘍効果については、gemcitabineは3ng/mlで有意に増殖を抑制したが、IL-24の投与では抑制効果はみられなかった。一方、アポトーシス誘導効果については、gemcitabineが3ng/mlで有意に誘導したのに対し、IL-24の投与では誘導がみられなかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

現在、他の抗癌剤における効果を検討中であり、相乗効果については今後施行予定であるが、遺伝子導入した膵癌細胞株の安定性にやや問題があり、より安定した条件を検索している。

今後の研究の推進方策

今後、ハムスター膵癌細胞株およびヒト膵癌細胞株に対するGemcitabineと他の抗癌剤の併用でのin vitroにおける増殖抑制・アポトーシス誘導の相乗効果を検討する予定である。さらに、実験膵癌モデル(in vivo)におけるgemcitabineを中心とした多剤併用療法による腫瘍抑制効果、転移抑制効果、そして相乗効果などを検討する。

次年度の研究費の使用計画

次年度はハムスター膵癌細胞株およびヒト膵癌細胞株に対するGemcitabineと他の抗癌剤の併用でのin vitroにおける増殖抑制・アポトーシス誘導の相乗効果を検討する予定である。さらに、実験膵癌モデルにおけるgemcitabine、S1を中心とした多剤併用療法による腫瘍抑制効果、転移抑制効果、そして相乗効果などを検討し、より効果的なルシフェラーゼ発現ヒト膵癌細胞株を樹立後、ヒト膵癌細胞を用いたin vivoの治療実験を施行する予定である。よって研究費は実験動物、薬剤の購入、および本研究の方法および結果について海外研究者との討論、情報収集のために米国膵臓学会に参加する旅費として使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Hamster pancreatic cancer model for research on metastasis and its in vivo imaging

    • 著者名/発表者名
      内田英二
    • 学会等名
      2012年米国膵臓学会国際膵臓学会合同大会
    • 発表場所
      米国マイアミ市

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公開日: 2014-07-24  

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