バセドウ病患者のメルカゾール(抗甲状腺薬)による無顆粒球症発症の原因遺伝子の可能性を検討すべく、FMO3の遺伝子の解析をおこなった。FMO3の一塩基多型(SNP)の解析やFMO3の全てのエクソンを解析してところ、、4箇所のアミノ酸変異を伴うバリエーションが見られました。しかしながら、これらのバリエーションは一般集団においても一般的であるため、無顆粒球症の発症リスクに関連する可能性は低いと考えられる。治療中の副作用出現は身体的にも精神的にも負担が大きい。副作用を未然に判断するバイオマーカーの検索は極めて重要で引き続き検討していかなければいけない課題である。
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