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2011 年度 実施状況報告書

ミセルナノ粒子を使用したトリプルネガティブ乳癌治療に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23591912
研究機関久留米大学

研究代表者

岩熊 伸高  久留米大学, 医学部, 助教 (30309801)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード癌ナノテクノロジー / 乳癌 / ミセルナノ粒子
研究概要

ミセルナノ粒子Poloxamerをヒト乳癌トリプルネガティブ細胞株MDA-MB-231と24時間培養し、培養後の細胞をMTT cell proliferation assayにて解析した。Poloxamerがヒト乳癌トリプルネガティブ細胞株MDA-MB-231細胞増殖能に影響しないことを確認した。対照実験として、ヒト乳腺上皮(非乳癌)細胞株MCF12Aおよびヒト乳癌ホルモンレセプター陽性細胞株MCF7に対しても24時間培養後に同様の解析を行い、Poloxamerが細胞増殖能に影響しないことを確認した。 ミセルナノ粒子Poloxamerをヒト乳癌トリプルネガティブ細胞株MDA-MB-231と24時間培養し、培養後の細胞溶液をLDH cytotoxicity assayにて解析した。癌細胞に対するPoloxamerの細胞毒性をin vitroで確認できた。現在Poloxamer細胞毒性の致適濃度を検証中である。対照実験としてヒト乳腺上皮(非乳癌)細胞株MCF12Aおよびヒト乳癌ホルモンレセプター陽性細胞株MCF7に対しても24時間培養後に同様の解析を行い、細胞に対するPoloxamerの細胞毒性をin vitroで確認できた。現在ヒト乳腺上皮(非乳癌)細胞株MCF12Aには細胞毒性を示さないPoloxamerの致適濃度を検証中である。 また同時にミセルナノ粒子Poloxamerをヒト乳癌トリプルネガティブ細胞株MDA-MB-231と24時間培養し、培養後の細胞をAnnexin assayにて解析し、Poloxamer培養後の乳癌細胞膜変成を検証中である。 以上の研究を現在進行中であるが、研究精度を高めるためMDA-MB-231以外のヒト乳癌トリプルネガティブ細胞株MX-1でも同様の実験を並行して行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成23年度の研究計画に挙げたin vitro実験4項目中、3項目を行うことが出来ている。達成度としては、70~80%というところだが、上記したようにヒト乳癌トリプルネガティブ細胞株2種を並行して実験が遂行されているため、研究の精度を高めることが出来ている。総合すると満足いく研究目的の達成度と評価する。

今後の研究の推進方策

現在、研究計画の予定から大きく外れることはなく、予定通り研究を進めていく。平成24年度は、23年度の研究成果を学会等での発表も考慮したい。

次年度の研究費の使用計画

ほぼ予定通りの研究費の収支である。次年度も研究計画通りの収支の予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 乳癌克服のための癌ナノテクノロジー研究の役割と今後の展望2011

    • 著者名/発表者名
      岩熊伸高
    • 学会等名
      第19回日本乳癌学会学術総会
    • 発表場所
      仙台国際センター(宮城)
    • 年月日
      2011年8月2日

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公開日: 2013-07-10  

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