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2013 年度 実施状況報告書

ミセルナノ粒子を使用したトリプルネガティブ乳癌治療に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23591912
研究機関久留米大学

研究代表者

岩熊 伸高  久留米大学, 医学部, 助教 (30309801)

キーワード癌ナノテクノロジー / トリプルネガティブ乳癌 / ミセルナノ粒子
研究概要

ミセルナノ粒子Poloxamerをヒト乳癌トリプルネガティブ細胞株MDA-MB-231と24時間培養し、培養後の細胞をMTT cell proliferation assayにて解析した。Poloxamerがヒト乳癌トリプルネガティブ細胞株MDA-MB-231細胞増殖能に影響しないことを確認した。対照実験
として、ヒト乳腺上皮(非乳癌)細胞株MCF12Aおよびヒト乳癌ホルモンレセプター陽性細胞株MCF7に対しても24時間培養後に同様の解析を行い、Poloxamerが細胞増殖能に影響しないことを確認した。
ミセルナノ粒子Poloxamerをヒト乳癌トリプルネガティブ細胞株MDA-MB-231と24時間培養し、培養後の細胞溶液をLDH cytotoxicityassayにて解析した。癌細胞に対するPoloxamerの細胞毒性をin vitroで確認できた。現在Poloxamer細胞毒性の致適濃度の同定がでた。対照実験としてヒト乳腺上皮(非乳癌)細胞株MCF12Aおよびヒト乳癌ホルモンレセプター陽性細胞株MCF7に対しても24時間培養後に同様の解析を行い、細胞に対するPoloxamerの細胞毒性をin vitroで確認できた。現在ヒト乳腺上皮(非乳癌)細胞株MCF12Aには細胞毒性を示さないPoloxamerの致適濃度を同定できた。また同時にミセルナノ粒子Poloxamerをヒト乳癌トリプルネガティブ細胞株MDA-MB-231と24時間培養し、培養後の細胞をAnnexin assayを行った。現在Poloxamer培養後の乳癌細胞膜変成に関して解析、考察中である。
生後4週のnu/nu ヌードマウスに培養したヒト乳癌トリプルネガティブ細胞MDA-MB-231を皮下移植後約2週間飼育し、腫瘍経約1cmのトリプルネガティブ乳癌担癌マウスを作製に成功した。現在トリプルネガティブ乳癌担癌マウスにミセルナノ粒子Poloxamerを経口、経静脈投与を行うin vivo実験を遂行している。
また現在in vitro実験の結果を論文発表するための補足追加実験も行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

平成25年度中に研究協力者である研究補助員(研究テクニシャン)が産休のため休職したため実験準備等で遅れが出た。またもう一人の研究補助員である大学院生が卒業したため、研究面のみならず臨床面においても補助がなくなり、自身の研究に対するエフォートが低下した。

今後の研究の推進方策

研究進捗状況は遅れているものの、研究期間を延長して頂いたため、研究計画が遂行できるように継続する。

次年度の研究費の使用計画

研究、実験の進行状況が遅れたため予算の支出が少なかった。
平成26年度に昨年計画して遂行できなかった実験を行う予定である。また論文掲載も予定しており、論文掲載に関する雑費や掲載料等にも支出予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 乳がん診療へのがんナノテクノロジー研究の応用2013

    • 著者名/発表者名
      岩熊伸高、唐 宇飛、高良慶子、三島麻衣、竹中美貴、高橋龍司、白水和雄、S.R.Grobmyer
    • 雑誌名

      臨牀と研究

      巻: 90巻81 ページ: 81-85

    • 査読あり
  • [雑誌論文] FOXP3 expression in tumor cells and tumor-infiltrating lymphocytes is associated with breast cancer prognosis2013

    • 著者名/発表者名
      Miki Takenaka, Naoko Seki, Uhi Toh, Satoshi Hattori, Akihiko Kawahara, Tomohiko Yamaguchi, Keiko Koura, Ryuji Takahashi, Hiroko Otsuka, Hiroki Takahashi, Nobutaka Iwakuma, Shino Nakagawa, Teruhiko Fujii, Tetsuro Sasada, Rin Yamaguchi, Hirohisa Yano, Kazuo Shirouzu, Masayoshi Kage
    • 雑誌名

      Molecular and Clinical Oncology

      巻: 1 ページ: 625-632

    • DOI

      10.3892/mco.2013.107

  • [学会発表] 転移性乳癌に対するナノ粒子デリバリー2013

    • 著者名/発表者名
      岩熊伸高、唐 宇飛、三島麻衣、竹中美貴、高橋龍司、高良慶子、Grobmyer Stephan、藤井輝彦、白水和雄
    • 学会等名
      第21回日本乳癌学会学術集会
    • 発表場所
      浜松
    • 年月日
      20130627-20130629
  • [学会発表] STUDY OF PATIENTS WITH STAGE III BREAST CANCER WHO RECEIVED NEOADJUVANT CHEMOTHERAPY2013

    • 著者名/発表者名
      N.Iwakuma,U.Toh,R.Takahashi.M.Mishima,M.Takenaka,K.Koura,T.Fujii,K.Shirouzu
    • 学会等名
      PRIMARY THERAPY OF EARLY BREAST CANCER 13TH INTERNATIONAL CONFERENCE
    • 発表場所
      ザンクトガレン、スイス
    • 年月日
      20130313-20130316

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公開日: 2015-05-28  

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