ミセルナノ粒子Poloxamerが乳癌細胞MDA-MB-231に対する細胞毒性を有し、その細胞毒性はヒト乳腺上皮(非乳癌)細胞MCF12Aに比べて有意に強いものであった。Poloxamerは、MCF12Aに比べてMDA-MB-231において強い乳癌細胞膜変成を来していたが、両細胞の細胞増殖能には影響を与えていなかった。Propidium iodide染色では、MCF12Aに比べてMDA-MB-231においてより多くの細胞膜傷害が認められた。 トリプルネガティブ乳癌担癌マウスモデルへのPoloxamer投与では、経静脈投与により腫瘍増殖が抑制されたが、経口投与では抑制されなかった。
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