研究課題
重症・難治性のリンパ管腫は良性疾患とされるが有効な治療法はなく、患者QOL改善のため世界中で新たな治療法開発が待たれて久しい。我々がヒトリンパ管腫切除組織より抽出して確立したリンパ管腫由来内皮細胞株の全てがNOGマウスへの移植によりリンパ管腫様組織を形成することが確認された。このマウスをいまだ存在しなかったリンパ管腫モデル動物として確立し、市販の正常リンパ管内皮細胞を対照として得られた遺伝子発現プロファイルを元にあらたな治療法の開発を目指している。ヒトリンパ管腫由来リンパ管内皮細胞より不死化細胞株の作成に成功しており、これが移植にてリンパ管腫様組織を作ることも確認された。ただし、リンパ管腫は深部に浸潤性に広がるため、体表からの視認が難しいという難点がある。現在この問題に対し、蛍光蛋白発現を目指している。
3: やや遅れている
昨年度からは蛍光蛋白の導入の準備が進められたが、安定発現細胞株は得られていない。これが得られれば直ちに移植実験へ移り、目標の達成となると考える。
今後レンチウィルス、レトロウィルスを用いたtdtTomato蛋白の導入を行う。これにより蛍光不死化リンパ管腫由来リンパ管内皮細胞株が出来る。いくつかの株のうち移植により嚢胞性病変を病変を作るものが得られれば目的は達成である。
すべて 2014 2013 その他
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (8件) 備考 (3件)
小児外科
巻: 46 ページ: 105-110
The Tohoku Journal of Experimental Medicine
巻: 229 ページ: 61-66
日本小児科学会雑誌
巻: 117 ページ: 1483-1488
小児科
巻: 54 ページ: 1221-1228
https://upload.umin.ac.jp/cgi-open-bin/ctr/ctr.cgi?function=brows&action=brows&type=summary&recptno=R000013039&language=J
http://lymphangioma.net
http://www.ped-surg.med.keio.ac.jp/patients/consultation_lymph.html