研究分担者 |
安友 康二 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (30333511)
西岡 将規 徳島大学, 大学病院, 助教 (50398020)
池本 哲也 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (20398019)
高須 千絵 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (70582823)
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研究概要 |
【目的】放射線治療の効果向上を目指し、放射線治療によって起こる遠隔転移増加のメカニズムおよびその抑制法の開発のため、調節性T細胞、また発癌や癌の進展に関与しているNotchシグナルを中心とした免疫機構に注目して研究を行う。【方法】Balb/c ヌードマウスの直腸前壁に切開を加え、後壁に癌細胞(HT-29) 5×106個を移植。移植後7日目から局所放射線治療を開始する群と非照射群で以下の項目について、癌原発部・周囲非癌部、遠隔転移・周囲非癌部を採取し、比較検討する。(検討項目)1) 免疫細胞因子(NK細胞数、Treg細胞数)2) Treg細胞の分化、生存に必要な因子(Foxp3, IL-2, TGF-β, VEGF) 3) Notch関連因子(リガンド(Delta, Jagged)とターゲット遺伝子(Hes-1, Hes-5, PTα))免疫細胞因子はFACS-scanを行い、Treg細胞の分化、生存に必要な因子、Notch関連因子はmRNAをPCRで、タンパクレベルでの測定をWestern blot 法、免疫組織化学染色(抗Delta1,3,4、Jagged1,2 抗体など)で検討する。【結果】放射線照射群は非照射群と比較して有意にTumor volumeが小さかった。癌原発組織中Foxp3, Notch1, Jagged1 mRNA発現は両群間で差を認めなかった。【結論】癌原発組織中のこれまでの検討では、Treg、Notch関連因子に有意な差を認めなかった。今後、検討数を増加し遠隔転移・周囲非癌部についても検討を行う予定である。
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