研究課題
ヒト食道扁平上皮癌の細胞株であるKYSE seriesにpre-miR128b,anti-miR128bを導入した。導入方法はLipofectamineを用いたlipofectionで行った。導入した細胞を24時間,36時間,72時間培養した後、それぞれの細胞よりRNeasy plus miniを用いてRNAを抽出した。上記遺伝子のターゲットとなるmRNAの発現量をRT-PCRにて測定した。導入していない細胞のmRNAの発現量と比較してlipofectionの効率を確認した。lipofection効率の評価として、さらにwestern blotによるタンパクレベルの測定も行っている。上記細胞より超音波でタンパクを抽出し、western blotでタンパクレベルを測定する。上記細胞のマウスへの移植を行っているが、手技的に難しい。現在、上記手技と移植の過程を繰り返し試みている段階である。移植の方法であるが、経口的に食道粘膜下に細胞を注射している。blindでの手技となるため、なかなか一定した結果が得られない。うまく粘膜下に移植できたマウスは、10週間後にsacrifeceされる。食道,肝,肺などの臓器を摘出。main tumor周囲のsatellite tumorを評価する他、肝,肺などの遠隔臓器はホルマリンで固定した後、転移腫瘍について評価している。
3: やや遅れている
マウスの食道に遺伝子を導入した細胞をマウスの食道に移植しようと試みているが、手技が安定せず難しい。
細胞のマウスへの移植は、最初の予定通り皮下への移植へ変更することも検討中である。移植後は腫瘍の発育,生存日数などにて遺伝子導入の影響を評価する予定である。
マウスへの移植細胞に導入するmiRNA(anti-とpre-の両方)の作製に50万円程度使用する予定。さらにlipofection効率の確認のためのwestern blotとPCRに50万円程度使用する予定。海外学会への発表には20万円程度使用する予定。
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巻: 2 ページ: 297-301
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巻: - ページ: 109-113