5-アミノレブリン酸(5-ALA)はヘム合成の前駆体物質であり、内因性のアミノ酸である。癌細胞に投与すると蛍光物質であるプロトポルフィリンIX(PpIX)に代謝され蓄積する。この性質を用いて胃癌細胞株に5-ALAを投与するとPpIXの蛍光が観察された。また、EGFPを導入した細胞株を用いたマウスモデルに5-ALAを投与するとEGFPの蛍光を認めた部位にPpIXの蛍光が観察された。 胃癌患者14名に5-ALAを内服してもらい、切除標本を用いたリンパ節の蛍光観察を行い、病理組織診断と比較すると、正診率は92.4%であり、ROC曲線では0.832と高い診断能を有することが分かった。
|