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2012 年度 実施状況報告書

大腸癌におけるケモカイン・ケモカインレセプターの発現とメカニズムの検討

研究課題

研究課題/領域番号 23591957
研究機関福井大学

研究代表者

山口 明夫  福井大学, 医学部, 教授 (10174608)

研究分担者 五井 孝憲  福井大学, 医学部附属病院, 講師 (60225638)
キーワード大腸癌 / ケモカイン / ケモカインレセプター
研究概要

大腸癌では血行性転移を中心とした対策が、生存率の向上に大きく関わると考えられています。現在私どもはケモカイン・ケモカインレセプターの発現と癌細胞の浸潤、転移の関連性について検討しています。
これまでに経過としては(1)当科独自の手法による抗体の作製を行なっています。概略としては、ケモカインレセプター: CXCR4遺伝子ならびにCXCR4に結合するケモカイン:CXCL12遺伝子のPCR 産物を蛋白発現ベクター pGEX に挿入後、コンピーテント細胞にトランスフォーム、融合蛋白を精製しました。次いでマウスを免疫して脾臓細胞とNS-1細胞をfusion後、サブクローニングを行なって抗体を作製しています。すでに各抗原に対する反応も確認しており、今後作製した抗体を用いた検討を予定しています。
(2)ケモカインレセプター: CXCR4遺伝子ならびにケモカイン:CXCL12遺伝子をベクターにクローニングすることを終了し、さらに各遺伝子を大腸癌細胞に導入後では細胞内に蛋白質の発現も確認されており、今後は転移に関わる機能(増殖能、浸潤能など)を詳細に検討することを考えています。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

ヒト大腸癌(細胞株・症例)における発現の検索は終了しており、さらにケモカインレセプター・ケモカイン遺伝子ベクターを大腸癌細胞株に導入後には細胞内で発現することも確認しており、今後は増殖、浸潤能など転移に関わる機能を中心に検討を続行していきます。

今後の研究の推進方策

当初の計画通り、ほぼ順調に経過しており、ケモカインレセプターやケモカイン遺伝子を導入した大腸癌細胞株の機能解析(増殖能、浸潤能、転移について)を継続していきます。
また高ケモカインレセプターならびにケモカイン遺伝子発現型大腸癌細胞株において各遺伝子発現を抑制することにより、転移に関わる機能に変化をもたらすのか、検討を行なう予定です。
いずれの結果も随時、全国学会、研究会、雑誌、講演会に発表する予定です。

次年度の研究費の使用計画

当初に計画したとおり、機器に関しては当大学のライフサイエンス支援センターを使用し、特に問題無く研究が行われています。本年度も計画通り消耗品の購入によって遂行可能と考えられます。

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公開日: 2014-07-24  

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