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2011 年度 実施状況報告書

小児難治性炎症性腸疾患の病態に関する二光子レーザー顕微鏡リアルタイムイメージング

研究課題

研究課題/領域番号 23591958
研究機関三重大学

研究代表者

内田 恵一  三重大学, 医学部附属病院, 准教授 (30293781)

研究分担者 井上 幹大  三重大学, 医学部附属病院, 助教 (30422835)
溝口 明  三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90181916)
楠 正人  三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50192026)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード炎症性腸疾患
研究概要

GFPマウスに2%DSSを5日間投与し, 潰瘍性大腸炎モデルを作成し、DSS投与終了後よりステロイドを投与する個体と投与しない個体に分け, 同一個体に開腹閉腹を繰り返して, DSS投与開始後より, 7, 14, 28日目に、二光子レーザー顕微鏡TPLSMを用いて腸管壁を漿膜側から腸管壁の全層を観察している。開閉腹は、1.5cmの腹部正中切開で、閉腹時, 癒着予防のため, セプラフィルムを腹腔内に挿入して閉腹した。ステロイド非投与群のDSS腸炎の継時的なTPLSM像変化では、DSS投与開始後7日目に炎症細胞浸潤は最も高度になり、14日目でも炎症細胞浸潤がやや改善しましたが、投与開始後28日目でも炎症細胞は遺残し, 瘢痕が形成されていた。ステロイド投与群のDSS腸炎の継時的なTPLSM像変化では、DSS投与開始後7日目に炎症細胞浸潤は最も高度になり、14日目ステロイド投与群より炎症細胞浸潤が改善、投与開始後28日目では炎症細胞は消失していた。DSS投与開始後14日目に一部炎症細胞の消褪を認め, 投与開始後28日目では炎症細胞は完全に消褪していた。DSS腸炎の継時的なTPLSM像変化では、7日目に増加した炎症細胞がステロイド投与群が非投与群より白血球が早く消褪します。TPLSMでのCryptのmiddle portionでは、DSS投与前には白血球が1視野平均7個であったものが、DSS7日目では白血球が1視野に平均58個に増加していた。また、TPLSMによるミドルポーションでの白血球の推移をステロイド投与群とステロイド非投与群で比較すると、DSS投与開始後14日目と28日目にステロイド投与群が非投与群より白血球数が減少していた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

二光子レーザーの手技が安定してきたため、研究が順調に進んでいる。

今後の研究の推進方策

現在、bacterial translocationモデルの作成を行い、腸管壁内の白血球や血小板の動きや血栓形成に関してリアルタイムに観察する。

次年度の研究費の使用計画

平成23年度の研究進捗状況に関連した未使用研究費が止む無く生じたが、平成24年度分と合算し十分検討したうえで使用していく予定である。蛍光発色試薬や実験動物などの消耗品の購入、学会旅費、外国論文校閲などの謝金、研究成果登録料などに使用する。

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公開日: 2013-07-10  

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