研究概要 |
HMGB1は核蛋白として、アポトーシスに陥った細胞から放出され、効果的に抗原提示し細胞障害性T細胞を活性化する。本研究の目的は、切除組織におけるHMGB1の免疫染色を行いバイオマーカーとして、また再発・予後との関連について明らかにする。胃癌90症例、大腸癌30症例、膵癌10症例等で免疫染色を行い、胃癌で癌部のHMGB1の発現の有無が予後予測因子となることを確認した。NKG2D, NKG2DL, B7-H3等も染色しており、複合的な染色強度の発現の組み合わせで、prognostic markerとならないか検討し、胃癌患者におけるULBP1/NKG2D間は抗腫瘍効果増強が示唆された。
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