研究課題/領域番号 |
23591965
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
辛島 龍一 熊本大学, 医学部附属病院, 診療助手 (60594471)
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研究分担者 |
渡邊 雅之 公益財団法人がん研究会, がん研有明病院, 食道担当部長 (80254639)
林 尚子 熊本大学, 医学部附属病院, 非常勤診療医師 (20452899)
馬場 祥史 熊本大学, 大学院生命科学研究部, 講師 (20599708)
岩槻 政晃 熊本大学, 大学院生命科学研究部, 非常勤診療医師 (50452777)
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キーワード | TRC / CTC / Cell Search System / 大腸癌 / 化学療法 |
研究概要 |
我々は、Transcription-Reverse Transcription Concerted Method(TRC)による血中遊離癌細胞(CTC)の検出力が市販されるCell Search systemと比較して遜色なく、また費用がCell Search systemよりも安価であることを報告した。CTCが予後や治療効果の予測因子であることはさまざまな癌腫で報告されておりその臨床上の意義は大きい。本研究はTRCを用いたCTC検出の臨床(大腸癌化学療法患者)への効果的な応用法を明らかにすることを目的としている。我々の施設で治療を受けた大腸癌患者のうち、化学療法を開始したのちに根治的手術を受けていない切除不能進行再発大腸癌患者を対象とし、化学療法導入前のCTCs検出結果と予後との相関について、前年度より対象症例を増やして(25例→42例)再度生存解析を行った。その結果、42検体中TRC反応陽性は27検体であった。CellSearch systemでCTCs≧1の検出をCTC positiveと定義した場合、CTC positiveは27検体であった。CellSearch systemについての過去の報告に倣い、CTCs ≧3の検出をCTC positiveと定義した場合、CTC positiveは18検体であった。TRC 法とCellSearch systemでのCTC positiveの結果は、有意に相関した(p<0.001)。また、根治切除を受けることなく経過した切除不能進行再発大腸癌患者25人での予後を解析した結果、化学療法導入前にCTCsが検出された症例(TRC反応陽性、CTCs≧3をCTCs positive)では、有意に予後が不良であることが示された(p<0.05)。
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