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2013 年度 実績報告書

炎症を母地とする非定型消化器癌の発癌機構の解明と早期診断バイオマーカの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23591974
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

松原 長秀  兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (70314672)

研究分担者 冨田 尚裕  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (00252643)
池内 浩基  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (80319863)
山野 智基  兵庫医科大学, 医学部, 講師 (00599318)
キーワード潰瘍性大腸炎 / 大腸癌
研究概要

Colitic cancerが一般の大腸癌と大きく異なるのは、癌の悪性度も高く、形態的に一般大腸癌のような限局潰瘍型を示さないことが多く、隆起がなくても深く浸潤する傾向がある点であるが、その発癌メカニズムがほとんど解明されていない。エピジェネティック変異、ことに遺伝子プロモーターのメチル化機構は、炎症によって引き起こされる病態と密接に関連することが示されており、癌化のメカニズムとして注目されている。
本研究では、colitic cancerに生じるメチル化を、全ゲノム網羅的に解析し、通常の大腸癌に生じているメチル化と比較検討し、colitic cancerのみに生じた大腸癌に特徴的な遺伝子変異を特定することを目的とした。
全ゲノム450,000カ所のメチル化を検出可能なメチル化アレイを用いてcoitic cancerのDNA上に生じたメチル化を網羅的に検討した。比較の対象として、一般(散在性)大腸癌症例の大腸癌部(メチル化の多いCpG island methylator phenotype: CIMP及び、メチル化の見られないnon-CIMPそれぞれ),及び正常大腸粘膜から抽出したDNAも同様に、同時にメチル化解析を行った。主成分解析を行い、colitic cancerでのメチル化全般の傾向を検討した。さらに各群間での有為差検定を行ったが、有為に変動したプローブが抽出されてきており、CpG siteのannotationを行いつつある。具体的にはCpG-TRANSFAC転写因子結合サイト情報と、今回の結果をつきあわせて、ベータ差分値が高かったCpGサイトに対して、どのような転写因子が結合する可能性があるのかを網羅的に分析している。さらに、遺伝子発現カスケード、既知のsignaling pass wayでのキーとなる遺伝子群を特定することを検討している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] colitic canerに対するエピゲネティックマーカーの網羅的探索2013

    • 著者名/発表者名
      松原長秀、小林政義、濱中美衣、山岸大介、塚本潔、山野智基、野田雅史、冨田尚裕
    • 学会等名
      第51回日本癌治療学会学術集会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      20131024-20131027
  • [学会発表] 潰瘍性大腸炎を母地とするエピゲネティックな大腸発癌機構2013

    • 著者名/発表者名
      松原長秀、小林政義、濱中美衣、別府直仁、山野智基、冨田尚裕
    • 学会等名
      第24回消化器癌発生学会総会
    • 発表場所
      金沢
    • 年月日
      20130905-20130906
  • [学会発表] ほとんど解ってこなかった潰瘍性大腸炎を母地とする大腸発癌機構2013

    • 著者名/発表者名
      松原長秀、池内浩基、山野智基、小林政義、濱中美衣、山岸大介、久野隆史、塚本潔、内野基、野田雅史、冨田尚裕
    • 学会等名
      第113回日本外科学会定期学術集会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      20130411-13

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公開日: 2015-05-28  

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