研究課題/領域番号 |
23591988
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
爲佐 卓夫 山口大学, 医学部附属病院, 助教 (30359905)
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キーワード | 肝細胞癌 / 術後補助療法 / 樹状細胞療法 |
研究概要 |
肝細胞癌術後補助療法としてのHSP70mRNA導入樹状細胞療法の安全性と有効性を証明するために、肝細胞癌術後再発予防を目的としたHSP70mRNA導入樹状細胞療法の第I/II相ランダム化臨床比較試験を計画した。術後樹状細胞療法群と手術単独群の2群に分けて行い、樹状細胞療法は周術期にHSP70mRNAをエレクトロポレーション法にて導入した3x107(10の7乗)個の樹状細胞を計3回皮下注することとした。Primary end pointは1年無再発生存で、Secondary end pointは安全性と全生存率とした。術後樹状細胞療法群は30例、手術単独群を10例の計45例の登録ならびに治療を行い、その予後ならびに安全性と両群間の免疫学的反応を評価の解析を行う予定である。また、最初の9例を第I相試験として特に安全性を評価することとした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
現在、12例の登録、治療を行っている。 第I相試験としての9例は終了しており、術後補助療法としてのHSP70mRNA導入樹状細胞療法の安全性は確認された。
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今後の研究の推進方策 |
当科においては年間約50例近くの肝切除症例があり、その中で肝細胞癌症例から、さらに適応症例の集積を行い、その予後と免疫学的反応について解析する予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
免疫学的評価を免疫染色ならびにフローサイトメトリーにて行う予定であり、この際の薬品および抗体に研究費を使用する予定である。 また、情報収集のための学会参加費に研究費を使用する予定である。
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