研究成果の概要 |
癌特異抗原であるRalA, Sui1, p62の3種類の抗原ペプチドに対する自己抗体を検出するELISAキットを作成して、肝細胞癌患者の血清抗体価を測定した。健常者血清におけるELISA測定レベルの平均値+3SDを基準値として、基準値を上回る症例を陽性と診断した。その結果、肝細胞癌患者における血清抗体陽性率はRalA=17%, Sui1=6%, p62=9%であった。切除症例については、免疫染色の目的で切除標本から組織アレイを作成し免疫染色を行った。免疫染色強度と抗体価との関連性は、乏しかった。
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